はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

残念なオリンピック

2012年07月31日 | 日々のよしなしごと
おそらくいろいろなことを犠牲にして、オリンピック目指して、直向きにトレーニングに励んで来たであろうアスリートの表情は、檜舞台で輝いている。清々しく、爽やかだ。

そんな彼らの表情を曇らせ、彼らのこれまでの血の滲むような努力に水を差すのが、審判の誤審だ。

まだ大会が始まって数日だと言うのに、日本が絡んだ誤審だけでも2件あり、選手にも日本にも非はないのに、何とも言えない後味の悪さを残している。まるで、獲得したメダルにもケチをつけられてしまったかのようだ(ただ、いつもは国際舞台で物言わぬ日本が、今回、声を上げたのは「進歩」と言えるか?(笑)オカシイと思ったら声を上げ、誤りを正すことの大切さを、体操のコーチ陣が示してくれたと言っても良いと思う)


特に体操のような採点競技は、ジャッジの公正性をどう保証したら良いのか?

技の高難度化、高速化に、人間の目が最早ついて行けないのであれば、すべてビデオ判定で演技後精査すれば良いのではないか?そうすれば、何らかの作為のつけいる隙もなくなるだろう。

素人目にも、演技直後のスロー再生映像では、日本と中国の演技の美しさが際立っている。最後まで気も手も抜かない完璧な演技だ。他国の演技が雑に見えて仕方がない。

ミスのない、しかも決勝でさらに難度を上げて来た中国の金は妥当だろう。日本は予選最初の鉄棒でのトップバッターの痛恨のミスが負の連鎖を引き起こし、それが最後まで響いたように見える(アテネ・オリンピック時のキャプテンも、そう指摘していた)。そのせいで、エース内村には相当な負担がかかったのではないか?最終演技の鞍馬での内村らしからぬミスも、彼の苦闘を物語っている。

世界選手権を経験した者でも、頭が真っ白になるほど緊張する。それだけ、オリンピックがアスリートにとって特別な大会と言うことなんだろうけれど。

そんな別格の大会だからこそ、今回の誤審続きには選手が本当に気の毒だし、見ている方もガッカリだ。
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