はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

困った人々

2012年12月24日 | はなこのMEMO
昨日、話題のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』を夫婦で見て来た。帝劇での舞台版を新婚時代に見て、いたく感動した思い出があるので、今回の映画版も楽しみにしていた。

果たして、この作品が元々持っている魅力~圧倒的な物語性、人間の罪と贖い、そして赦しを巡る内的葛藤を描いた深いテーマ性、登場人物達がその心情を感動的に歌い上げる名曲の数々~は、舞台から映画へとメディアが変わっても色褪せることなく、作品はスクリーンの中で燦然と輝きを放っていた。

満員の観客の殆どがエンドロールでも席を立たず、その感動の余韻に浸っているように見えた。

が、しかし、私の夫の横に座っていた私と同年配と思しき女性が、エンドロールが始まって間もなく、携帯電話を取りだし、メールのチェックを始めだした。オイオイ…

暗闇の中で、その液晶画面から漏れる光が視界に入って来て、煩わしくてしょうがない。暫くは我慢していたが、一向に携帯電話を閉じる気配がないので、「すみませんが、眩しいので閉じていただけますか?」と私は申し出た。「せっかくの余韻がぶち壊しですoni

すると件の女性は「すみません。ちょっと気になることがあったので」と言い訳。私は思わず「だったら、早く退席したら良いじゃないですか?」と間髪を入れず言い返してしまった(本当は、こんなやりとりをする暇があったら、エンドロールをちゃんと見たい)

その女性、ほんの数分前には、映画のクライマックスシーンで鼻を鳴らして、すすり泣いていたのだ。あの感動?の涙は嘘だったのか?ホント、デリカシーのない女性だ。周りの観客に迷惑なだけでなく、作品に対しても失礼だ。

言うまでもなく、エンドロールも作品の一部だ。場内が明るくならない限り、まだ映画は終わっていないのだ。だからと言って、明るくなるまで退席するな、とは言わない。寧ろ、そんなに携帯電話が気になるのなら、早々に立ち去って欲しい。


この頃は外を歩いていても、携帯電話やスマホを見ながら歩く人が多く、明らかに先を急ぐ人の進路の妨げになっている。携帯電話やスマホに見入っている人間は、その意識が完全に自分の世界に引き籠もっていて、周囲への配慮が全くない。特にスマホの普及が進むにつれ、その傾向が強くなっているように思う。

そういう人達に行く道を遮られる度に、「そんなに見たいなら、他人の迷惑にならないよう、どこか隅にでも立ち止まって見ろよoni危ないし、邪魔なんだよoni」と、思わず言いたくなる。実際、人や物にぶつかったり、交通事故に遭うケースもあるんじゃないの?


最近、駅のホームからの転落事故で、電車が遅延するケースが増えているような気がするのだが、これもスマホを見ながらホームの上を歩いていて転落、と言うケースが少なくないのではないか?


携帯電話やスマホは確かに便利な道具には違いないだろうが、それに依存するのもほどほどにした方が賢明だと思う。おそらく賢明さに欠けるから、それらに過剰に依存してしまうのかもしれないが…、街中で見かけるその姿は、傍目にはかなり滑稽に映っているものだ。どう見ても、携帯電話の奴隷。スマホの奴隷。

皆さん、一体どうしちゃったんでしょうね?
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