愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

スケバン完結編

2019年05月01日 | 美容

冬休みが終わり、アルバイトをやめる当日、スケバン二人と休憩をすることになった。

 

 

また、亡霊におっぱらわれたからである。

 

 

 

「先輩、大学って面白いすか」スケバンは聞いた。

 

 

 

「半分、半分かなあ」

 

 

 

「あたしらは頭も悪いし、こんなだから高校を卒業するのが精いっぱいっす。だから卒業したら就職します」

 

 

 

「いいじゃないの、それで」

 

 

 

 

「そうすか・・・。親は短大くらい行ってくれって言うんすけど、なんせ頭が悪いもんで、先公にも嫌われてるし」スケバンはへへと笑って頭をかいた。

 

 

 

 

私が彼女達と一緒にいた2週間、スケバン達は毎日、長いタイトスカートをはいてきていた。

 

 

 

色や形は違うけれどはいてきた靴は、みんな、かかとが、はきつぶされて、スリッパ状態になっていた。

 

 

 

ミニスカートが全盛の時は忘れていたが、長いタイトスカートを見た途端、あのスケバン達の事を思い出した。

 

 

 

今では彼女達も、きっと結婚もして、お母さんになっているのだろう。

 

 

 

 

あの「~っす」しかボキャブラリーの無い彼女達が、どうやって子育てをしているのかと考えると、思わず、くっくっっと笑いが込み上げてくる。

 

 

 

ひょっとしたら、厚かましい、おばちゃんになっているのかもしれない。

 

 

 

巷では、あの長いタイトスカートは、セクシーでエレガントと言われているようだが、私にとってはやっぱり・・・・

 

 

「いっちょ、ヤキをいれてやりますか」

という言葉と共に頭に浮かぶ、スケバンのはくスカートなのである。

 

 

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