愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

タイのシュノーケリング完結編

2019年06月30日 | 美容

若い女の子たちが、くねくねしている中で、私達はがっちりと、シュノーケルとゴーグルをつけて海に入った。

 

 

 

 

やはり人が多い所はシュノーケルにふさわしくないのか、水が濁っていて小さな魚しか見えない。

 

 

 

 

それもクチボソみたいに地味な色なので、見ても全然面白くない。

 

 

 

 

「どうしてオジサンが、さっきの島を推したのかわかったわ」

 

 

 

友達は言った。

 

 

 

 

小さな島の浜には、たくさんの綺麗な貝殻も打ち寄せられていた。

 

 

 

誰も住んでいないので、パラソルもデッキチェアもない。

 

 

 

 

砂の上にタオルを敷いて、皆で座り込むだけだった。だけど魚はいた。

 

 

 

 

この島だけにしか来なかったら、私達はきっと、ぶーぶー文句を言ったと思う。

 

 

 

 

しかし、おじさんのおかげで、何とか、ぶーたれずに済んだ。

 

 

 

 

「ま、雨季だし、こんなもんだね」

 

 

 

 

一同はうなずきながら、また、海面にばんばん叩きつけられるボートに乗り、船着場まで何とか無事に戻ってきたのであった。

 

 

 

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タイのシュノーケリング4

2019年06月29日 | 美容

ボートで散々な思いをして到着した無人島には5~6人で来ている中年のうるさい外国人以外は誰もいなかった。

 

 

 

 

彼らはただ浜で遊んでいるだけである。

 

 

 

 

島に着いた時、運転手のお兄さんが、私達にライフジャケットをくれた。

 

 

 

 

 

「あったんなら乗る前に頂戴よ~」言葉がわからないお兄さんは、私がそう言っても、にこにこ笑っていた。

 

 

 

 

さすが、その島はおじさんが推したこともあって魚がたくさんいた。

 

 

 

おまけにナマコもいた。

 

 

 

 

グレーに黒い点々がついているのだが、シュノーケルをやっていて、

 

 

 

ナマコに出くわすと黒い点が目のように見えて、ぎょっとしてしまう。

 

 

 

ライフジャケットがあると少し遠くまで行けるので、ここでは随分、魚を見た。

 

 

 

2時間ほど遊んだあと、大きな島に行くことになった。

 

 

 

 

一同、またあのボートに乗るのかと不安になり、島までどのくらいかと尋ねた。

 

 

 

 

お兄さんの「10分くらい」という答えにほっとしたものの、

 

 

 

又、海面に叩きつけられるのに耐え、大きな島に着いたのである。

 

 

 

 

ここはとっても開けている島で売店も食堂もあった。

 

 

 

 

日本人の若い女の子たちも結構、来ている。

 

 

 

 

SMAP風のお洒落なタイの男の子たちが、ビーチサッカーをしていて、

 

 

 

その横では全く濡れている気配のない、黒い水着を着た日本人の女の子の二人連れが、

 

 

 

 

長い髪の毛をぱさっと垂らして、パラソルの下でくねくねしていた。

 

 

 

 

 

「うーーむ、何かエッチな匂い」そう思いながら、横目で見ていると、男の子が寄っていってナンパをしていた。

 

 

 

 

 

「やっぱしね」

 

 

 

 

すると、おじさんがにこにこしながらやってきた。

 

 

 

 

 

ナンパかと身構えたら「パラセイリング、オモシロイ。ドオ」と声をかけてきた。

 

 

 

 

 

「怖いからいい」「コワクナイ、オモシロイ」彼は、やろう、やろうと誘う。

 

 

 

 

「ウィーアーオールドだから、だめなのよ」

 

 

 

 

と言ったら、おじさんは「ワッハッハ」と笑いながら行ってしまった。

つづく

 

 

 

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タイのシュノーケリング3

2019年06月28日 | 美容

タイに到着した翌日、シュノーケリングツアーに出発した。

 

 

 

船で大小二つの島を巡ることになった。

 

 

 

 

私達は大きな島だけでいいと言ったのに、

 

 

ビーチ担当のおじさんが「シュノーケルをやるのは、ここがいい」と小さな無人島を推すので、

 

 

2か所回ることになった。

 

 

 

 

小さな島に行くためには、まず、車で15分走って、船着場に行き、

 

 

そこからモーターボートに乗らなければならない。

 

 

 

 

 

天気はまずまずである。

 

 

 

 

船着場から、モーターボートに乗った私達は、それから30分の間、とんでもない目に遭った。

 

 

 

 

ボートはびゅんびゅんと波の上を走って行く。

 

 

 

 

ところが上下の揺れがものすごく、

 

 

 

ライフジャケットを着ていない私達は、段々、無口になっていった。

 

 

 

 

どこかにつかまっていないと、振り落とされそうなくらい、

 

 

 

振動がひどく、深く椅子に腰かけていると、

 

 

 

後頭部をがんがんぶつけてしまうので、椅子に浅く座った恰好でいなければならない。

 

 

 

 

しかし、それだと椅子から振り落とされそうになるので、

 

 

手近にあるものにしがみつく。

 

 

 

 

私は運転しているお兄さんの椅子に必死にしがみつき「まだかなぁ」と遠くに見える島影に目をやっていた。

 

 

 

 

 

とにかく、その衝撃は、鉄板の上にボートがばんばん叩きつけられてるといった感じで友人は

 

 

 

 

「転覆したら一発で終わりだわ、私、そんなのいや」と言って、シュノーケルとゴーグルを取り出した。

 

 

 

そしてそれを着用し「何があっても、息が出来るようにしておかなくっちゃ」と言いながら真顔で椅子に座っていた。

 

 

 

 

「そんなことしたって、放り出されて海に沈んだら同じだよ。変にそんなものしてないほうがいいかもよ」

 

 

 

 

「きっとシュノーケルをくわえていても、落ちた時にあわてて舌を噛むと思うな」

 

 

 

「意外とシュノーケルの先が、変な所にはさまったりするのよね」

 

 

 

 

口々にからかっても、彼女はがんとしてシュノーケルとゴーグルをはずさず、島に着くまでそのままの姿で体を硬直させていたのである。

 

 

 

つづく

 

 

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タイのシュノーケリング2

2019年06月26日 | 美容

タイへのシュノーケリングは島の空港に着いた途端にスコールが降ってきた。

 

 

 

 

ホテルまでは車で約1時間。

 

 

 

ところが5分ほど走ると、雨がやんだ。

 

 

 

街路灯がないために、車のヘッドライトと道端の店の灯りだけが頼りである。

 

 

 

 

それなのにホテルの迎えのリムジンを運転しているお兄ちゃんは、びゅんびゅんとぶっ飛ばす。

 

 

 

 

メーターを見ると100キロである。

 

 

 

 

その横をカブに乗ったおじさん、カップル、親子連れが走る。

 

 

 

みなノーヘルだ。

 

 

 

 

若い男の子たちは、みなとてもお洒落で、SMAPのメンバーみたいな子ばかりである。

 

 

 

 

スーツ姿でカブに乗っている女性もいる。

 

 

 

 

なかには友達3人や親子4人でカブに乗っている人々もいる。

 

 

 

 

お父さんが運転して、荷台にはお母さんが乗り、子供二人が両親に挟まって、サンドイッチ状態になったまま、傘もささず雨の中を疾走していく。

 

 

 

 

彼らのそんな姿を見ると、何だかとてもかっこいいように思えてきた。

 

 

 

 

道端の店は戸や壁がないところが殆どで、外から丸見えだ。

 

 

 

 

なかは子供の時、町内にあった、中華屋の来々軒みたいだ。

 

 

 

 

店のテレビの前には何人もの人が集まっていた。

 

 

 

 

何を見ているかと信号で車が止まった時に、見てみたらボクシングを放送している。

 

 

 

 

「むかし、こういう風景を見たことがあるなぁ」と懐かしがっているうちに車はホテルへと到着した。

 

 

 

 

 

ホテルは海のすぐそばに建っていた。

 

 

 

 

ホテル以外の場所に食事に行くには車で2,30分走らなければいけない。

 

 

 

何もない本当に静かなところである。

 

 

 

 

フロントにも室内にも時計がなく、ここにいると時間が全て忘れられそうだった。

 

 

 

 

エレベーターも一基しかなく、6階以上は階段を使う。

 

 

 

 

夜、部屋に戻るために廊下を歩いていると、いたるところに白っぽいヤモリがはりついていて、人の気配を察すると、ささっと逃げる。

 

 

 

 

こういう種類の生き物が嫌いな人だと、とてもじゃないけど、いられないようなホテルだった。

 

 

つづく

 

 

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鯛釣り

2019年06月25日 | 美容

天気予報は曇りから雨という最悪の状況の中、久しぶりの鯛釣りに出掛けた。

 

 

 

 

10年ほど前は釣り仲間と、色々な海に出撃したけれど、皆それぞれ家庭の都合で段々、集まる回数も減ってしまい、船釣りは本当に久しぶり。

 

 

 

 

京都縦貫道路が出来てから舞鶴までは劇的に早くなった。

 

 

 

 

出航が10時半だと聞いていたので7時半に市内を出たら9時頃には着いてしまった。

 

 

 

 

海に来ると退屈なんて文字は全くなく、ただボゥ~っとしているだけで癒される。

 

 

 

時刻通り、出航し、1時間程で冠島付近で竿を出すことに。

 

 

 

 

以前、75センチの鯛を釣り上げた時は、餌つけも、仕掛けも全て相棒にしてもらい、私は只、竿を出すだけだった。

 

 

 

 

ところが、相棒は寒さと船酔いのせいか、途中でダウンしてしまい、キャビンの中で寝てしまっていた。

 

 

 

 

体調の悪い相棒の分まで釣らねばと、大嫌いな餌つけも、おまつり(糸が絡むこと)も全て自分でやった。

 

 

 

やりゃ~出来るじゃんと自分を褒めながら。

 

 

 

 

竿を放り込んで、棚を合わせて、待つこと5分。

 

 

 

 

何の反応も無ければ、竿を上げて、又、天秤と餌つけをする・・・

 

 

 

この繰り返しを何度かしていると、強烈に引きがあり、船長さんもタモを持ってやってきた。

 

 

 

 

「これは青物やで~でかいでぇ~」

 

 

 

「青物より鯛を釣りたい!」

 

 

 

 

「贅沢言うたらあかん、坊主よりマシやでぇ~」

 

 

 

 

青物なんて鯵くらいしか釣ったことの無い私は一体、デカい青物とは何だろうと興味津々で糸を船長さんに任せて見ていた。

 

 

 

 

タモで引き上げられた青物は海で初めて出会ったブリであった!!

 

 

 

 

 

体長82センチほどのブリを釣り上げた私は疲れも吹っ飛び、

 

 

 

仕事では見せない真剣な顔で、それからもイサキ、鯛、名前のわからない煮つけにしたら旨いらしい、きらびやかな魚を釣り上げた。

 

 

 

 

 

相棒も途中から復活し、鯛やイサキを何杯も釣りあげており~ホッ(^◇^)

 

 

 

 

船釣りは体力勝負で過酷だけれど、釣り上げた魚達を見ていると、疲れも吹っ飛ぶというもの。

 

 

 

さぁ~次は、なに狙いで行こうかな???

 

 

 

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タイのシュノーケリング1

2019年06月24日 | 美容

30代半ばの頃、私は海外でのシュノーケリングにはまってしまっていた。

 

 

9月の中旬にタイの島に行った時の話を。

 

 

 

タイ行きがほぼ90%決まった時、同行する友達から電話があった。

 

 

 

 

「タイに詳しい人から聞いたんだけどさ」彼女の声は暗い。

 

 

 

 

「タイの9月って、まだ雨季なんだって。ずっとは降らないらしいけれど、スコールが一日に何度かあるらしいよ」

 

 

 

 

 

私たちは青い空の下、青い海でシュノーケルをやり、

 

 

 

疲れたら浜辺のパラソルの下昼寝をする姿を想像していた。

 

 

 

私はタイ行きのために、競泳用の水着まで新調した。

 

 

 

昔、買ったサンドレスも、やっと日の目を見ると思っていたのである。

 

 

 

 

ところが雨季と聞いて、私達の気持ちはちょっと萎えた。

 

 

 

 

別の場所に変更しようかという案も出たが

 

 

 

「まーー、行きゃあ何とかなるだろう」と相談がまとまり、一同は雨季をものともせず、シュノーケルやゴーグルを携えて、島に向かったのである。

 

 

 

 

飛行機の中で行く先をチェックしていて、私は改めてびっくりした。

 

 

 

 

タイは香港よりも遥か遠くにあり、訪れる島はもっと南にある。

 

 

 

 

その上、もっとビックリしたのは、シンガポールがその南にあったことだ。

 

 

 

 

ベトナムの方が香港に近い。

 

 

 

タイもシンガポールも、香港のすぐ近所にあるとばかり思っていた私は

 

 

「アジアは広いのね」とつぶやきながら、トランジットを含めて、8時間を移動に費やしたのであった。

 

 

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百猫百様

2019年06月23日 | 美容

Aさんは10歳のシャム猫を

 

「この子、顔がちょっと黒くて、こそドロみたいでしょ」と言って「こそドロ」だの「お調子もん」だのと呼んでいる。

 

 

 

 

それに猫はじっと耐えているのである。

 

 

 

 

Kさんの猫が亡くなったことを知らせた直後、

 

 

Aさんは猫をつかまえて「ねぇ、あんた、いつまで生きてるの!教えてってば~」と迫った。

 

 

 

 

すると大人しい猫が「おわあ!」と大きな声で鳴いた。

 

 

 

何だか、むっとしたような声の感じだった。

 

 

 

 

「ま、生きてるものだから死ぬのはしょうがないよねぇ。あなたはどうするのよ、この子が死んだら」AさんはMさんに尋ねた。

 

 

 

 

「近所の猫に殉死してもらう」

 

 

 

彼女は真顔で言った。

 

 

 

 

もしも私が猫を飼っていて亡骸を目の前で見たら、どうしようもないことは重々わかっていながら

 

 

 

「どうして、うちの猫だけ、こんなことに・・」と思うに違いない。

 

 

 

 

でも必ず、その日は訪れてしまう。

 

 

 

 

自分の死ぬ姿を見せなかったうちの猫は、

 

 

食い意地が張っていてお喋りだったが、

 

 

 

一番の飼い主孝行をしたのかもしれない、と思ったりしたのである。

 

 

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猫それぞれ5

2019年06月22日 | 美容

Aさんの飼い猫は10歳のシャム猫で、普段は大人しく賢いのだが、

 

 

 

車に乗った途端に人格ならぬ猫格が豹変する。

 

 

 

 

 

とんでもないオタケビを発し、運転しているAさんは、後部座席のケージの中にいる猫に向かって「うるさい!!」と一喝し、私に「かまわないでね、甘えているだけなんだから」という。

 

 

 

 

 

猫には猫の分があるので、それをちゃんと納得させなければいけないという。

 

 

 

 

べったり甘えさせるのは、よくない。

 

 

 

 

厳しくするべきところは、厳しくしなきゃいけないと言うのであった。

 

 

 

 

その後、Aさんは喘息になり猫の毛もよくないということになって、

 

 

Mさんに飼ってもらうことになった。

 

 

 

 

ところがMさんに飼われてからというもの、あんなにしゃきっとしていた猫が、

 

 

 

でろでろになったとAさんはこぼしていた。

 

 

 

 

食べ物の好き嫌いを言うようになり、気にいったものが出て来るまで、ずーっと鳴いている。

 

 

 

 

 

「私が飼って居た時は、やったものは何でも食べたし、もっときりっとしてたのに」

 

 

Aさんは嘆く。

 

 

 

 

猫用のおやつまで買って可愛がってるMさんに「あなたが甘やかすからよ」と怒るのである。

 

 

 

 

「あーー、あんたは堕落したわねぇ」猫に向かっていうAさんの言葉を聞いた私は

 

 

 

 

「きっと、何をやってもすぐ怒られるから、君は怖くて体が硬直してたんだよね」と言ってやった。

 

 

 

私達3人が明け方まで話をしていると猫はずっとそばにいる。

 

 

 

 

 

「あんた、先に寝ればいいじゃないの」

 

 

 

Mさんが笑いながら言うので猫の方を見ると

 

 

 

目の玉が上にいき舟までこいでいるというのに、

 

 

きちんと、お座りをしたまま、その場を離れようとしない。

 

 

 

とにかく人が好きなのだ。

 

 

つづく

 

 

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猫それぞれ4

2019年06月21日 | 美容

腫瘍をとるために手術を受けたKさんの猫は翌日、亡くなってしまった。

 

 

 

Kさんは、お葬式や墓地の手配をし、気丈に事をこなしていた。

 

 

 

 

うちにも彼女からもらった猫の写真が何枚かあったので、しばらく机の上に水と花と一緒に置いていた。

 

 

 

心配していたよりも彼女は元気そうだった。

 

 

 

 

あまりに明るいので、ちょっと気にはなったが、全てが一段落したあと、彼女は具合が悪くなって1週間、寝込んでしまった。

 

 

 

寝ている間に、彼女は、ある程度、ふっきれたようで、又、社会復帰した。

 

 

 

「家に帰ると、いつも玄関に迎えにきたのに、今は当たり前だけど、迎えにこないじゃない。そういう時に、ああ、いなくなっちゃったんだなって思うわ」

 

 

 

 

いつかはこういう日が来ると覚悟はしていたものの、やはりダメージはきつかったようだ。

 

 

 

 

その話を猫を飼っているAさんに話した。

 

 

 

以前、亡くなったその猫の写真を見たことがあるので、彼女も「可愛い顔をした猫だったのにねぇ」とつぶやいた。

 

 

 

 

彼女の飼っている猫は10歳のシャム猫で、ふだんはとてもおとなしい。

 

 

 

 

うちのトラはめったやたらと、ふにゃふにゃと鳴いて付きまとって、相手をしてやらないと怒ったものだった。

 

 

 

 

 

しかしAさんの猫は遊びに行っても、おとなしく部屋の隅にいるだけ。

 

 

 

 

 

時折、尻尾を立てて体をすりつけてくるけれど、あとは淡々と好き勝手なことをやっている。

 

 

 

 

いかにも「おりこうさん」と言いたくなるような、可愛らしくて賢い猫なのである。

 

 

 

ところが、この猫にも弱点があった。

 

 

 

 

車に乗せると怯え、「おわあ~あ~あ~」と乗っている間中、ずーーーっと鳴いている。

 

 

 

 

特に高速道路とトンネルは苦手で、ひときわ大きな声で鳴くのである。

 

 

 

つづく

 

 

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猫それぞれ3

2019年06月19日 | 美容

Kさんんの場合は、猫の体調の悪さを現実問題として、受け止めなければならなかった。

 

 

 

 

勤め先から帰るとすぐに獣医さんのところに電話をして、

 

 

 

 

それから、うちに電話がかかってくる。

 

 

 

 

ある日、彼女はとても明るい声で電話をかけてきた。

 

 

 

最初に診てもらった病院から血液検査の結果が間違いだったと連絡が入ったというのだ。

 

 

 

 

「本当に心配しちゃったわよ」となったら、

 

入院させておく必要はないので、引き取ろうとしたら、

 

 

大きな病院で「せっかくだから、きちんと検査をし直しましょう」と言われた。

 

 

 

 

 

彼女は猫はたまたま体調が悪くて、物がたべられなくなったと思っていた。

 

 

 

ところが検査の結果、その病院から連絡があり、腫瘍が発見されたのでこれからすぐ、手術をすると言われたらしい。

 

 

 

 

突然にそんな事を言われ、彼女は仰天した。

 

 

 

頭の中に「年寄りだし、手術などしないで、このままにしておいたほうがいいんじゃないか」

 

 

 

 

「先生がそう言うのだから、すべて任せたほうがいいのでは」

 

 

と相反する考えがぐるぐると渦を巻いたが先生の言う通り、手術をしてもらうことにした。

 

 

 

 

何だかわけのわからないうちに猫が手術をすることになってしまい、彼女は呆然としていた。

 

 

 

 

うちに電話をかけて来た時も「そういうことになったから・・」と放心状態であった。

 

 

 

残念ながら手術の翌日、猫は亡くなってしまった。

 

 

 

電車を乗り継いで病院にかけつけると、まだ猫の体は少し温かったという。

 

 

 

真っ白な猫なのに開腹の跡が黒い糸で縫ってあった。

 

 

 

 

腫瘍は2キロもあり、よくもここまで生きていたというくらいだったと先生は言ったそうだ。

 

 

つづく

 

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