心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

随分と前から

2013年07月02日 | 雑感・愚見



え~とです。

漫画(劇画)家のさいとう・たかを氏の代表作と言えば

連載が驚きの50年近くになる「ゴルゴ13」ですよね。



この作品は、世界のホットな政治や社会情勢を

物語に取り入れて描かれていることも多いので

これによって新聞やテレビなどで取り上げられていない

情報を知り得た人も多いのではないでしょうか。



もう随分と前の作品に

アメリカを中心に構築された軍事目的のための

世界の通信、情報を傍受システム「エシュロン」について

描かれていたように記憶しています。



この作品の中で「エシュロン」システムによって

アメリカは、世界の個人レベルの情報まで

把握しているように紹介されていたと思います。



ですが、世界の個人レベルの情報を把握するとなると

その数は、無数の情報となりますから

それをなし得るためには

とてつもないコンピューターシステムと

それを管理する人員もとてつもなくいるはずで

ちょっと話が大きいかなと。



まあ、各国の政治や軍事の重要な情報に関しては

抑えているのかなとは思ったものです。



さて、さいとう・たかを氏は、

アメリカのCIA・旧ソ連のKGB

イギリスのMI6・イスラエルのモサド

日本の内閣調査室といったような組織から

情報を得ることができるような人物のはずはなく

一介の漫画家のはずです。



そのさいとう・たかを氏が

作品の中で取り上げているのですから

各国の軍事に関わる人や政治に関わった人ならば

「エシュロン」のような存在は

当たり前のように知っていたと思うのです。



ところが、

今回のCIAの職員のアメリカの諜報活動の暴露によって

各国が驚きと共に、すごく怒っていると

ニュースで報道されたのを見て、

「あれれれれれ?」

「そんなことは知っていたんじゃないの?」

「知っていたでしょう。」

が正直な感想なんですよね。



イギリスやアメリカから

テロを計画していたテロリスト達のアジトに踏み込み

逮捕しテロを未然に防いだなんてニュースが

時折聞こえてきますが、

このようなことも傍受システムがなければ

ありえないと思うのです。



当然のことながら、このような諜報機関は

アメリカだけではなく各国もやっている訳ですから

(日本にもそのような組織、力があって欲しいのですが。。。)

ことさら今回の件を取り上げて

「許せない!」とか「信頼を揺るがす!」とかの反応について

私は、ちょっと意味が分からないでいます。



なんて言うか、私の所よりも優秀な良い武器を持っているのは

不公平だ!許せない!的な感じなんですよね。


この騒動を理解してスッキリしたいものです。



アメリカとしては

やっていた、やっていないというより

どのような情報を優先して傍受し、

どのような方法で情報を傍受していたか等の

具体的なことが漏れてしまったとしたら

今後のテロ対策や軍事的な配備計画を

やりにくくなってしまう事の方が一大事だと思うのです。



もちろん、このような諜報活動だけではなく

世界中の武器が世の中から無くなることは理想です。



この理想を実現するためには、

この世から傍若無人な国家が姿を消し、テロが無くなり、

社会から犯罪者が姿を消すことが先にあることが条件となることは

鶏が先か、卵が先かの論争よりももっと簡単なことで、

現時点でそのような理想だけを声高らかに叫んでも

現実的ではないように思います。



ですから、我が国には

そのような他国のシステムがいくら優れていようが

「あ~そうなの。」( ̄▽ ̄)と

重要な情報はしっかりとガードできていますよと

自信を持って言えるだけの

体制が整えられていることを願っていますし、

そうでなければ、他国に文句を言いつつも

何より優先されるのは

一刻も早くそのような体制を整えることだと思うのです。



これについては

いろいろな意見や考えがあるかと思いますが、

私としては、

自分の悩みや問題を解決するために優先することは

人を変えようとするのではなく

まず、自分の思考パターンや行動パターンを変えると言った

心理カウンセリング的に考えるのが

一番現実的だと思うのです。



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事実と真実

2013年07月01日 | 見方、捉え方



真実は、嘘偽りのないこと、本当のこと。

事実は、現実に起きたこと。


真実と事実は、

同じことであるはずなのですが

現実は、そうならないことの方が多くあります。



真実は、嘘偽りのないこと、本当のことですから

真実は、一つしかありません。



一方、事実には

嘘偽りとまでいかなくとも

個人の認識の仕方の違いの数だけの事実が存在します。



例えば

「今、雨が降っている。」は、

その個人にも誰かにとっても事実であり、

真実でもあるのですが、



「今、激しい雨が降っている。」は、

その個人がその雨をどう認識しているかであって

他の誰かも同じような認識をしているとは限りません。



その認識が個人の認識に基づくものに近づけば近づくほど

事実と真実がより同じものに近づき、

集団が大きくなり認識の数が増えれば増えるほど、

事実と真実が同じものから遠ざかる可能性が高まります。



より大きな集団の共通した認識であるほど

その認識の真実度が増しますが、

あくまでも増すだけであって

それが真実とは限りません。



ガリレオの「それでも地球は回っている。」で

自分の認識が大衆の一人という立場であったなら

自分の認識は多くの人と共通していますが

その認識は真実ではありません。



自分の認識が大衆の共通した認識と違っていたとしても

ガリレオの立場であった場合には、

その認識が真実となります。



ゆえに、何が真実であるのかを判断することは

大変難しいと言わざる得ませんから

絶対的な真実は存在しないと

言ってしまっても良いのかもしれません。



さてですが、

何らかの出来事に対して

個人の解釈をします。



住んでいる家が全焼した。

会社が倒産した。

大好きなあの人と別れた。



このような出来事にどのような解釈をしようと

その解釈が事実であろうと真実であろうと、

最終的には、その出来事に何らかの形で区切りを付けて

次へ向かって歩き始めるしかありません。



出来事(入口)→個人の解釈による感情→次へ歩き出す(出口)

私たちは入口となる出来事を

完全にコントロールすることはできませんが、

個人の解釈をコントロールすることはできます。



入口と出口の狭間で苦しみや辛さに

長く留まることなくできるだけスムーズに

出口に向かうために

個人の解釈を

いかに上手にコントロールする力や

自然と生産的な気持ちを持てるような

心の規則を準備しておくことが大切です。



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