昨日、宮迫氏と田村氏の謝罪会見を受けて、
謝罪会見なのか、経緯の説明会見なのか、
とにかく吉本興業岡本社長の会見が開かれました。
この会見の内容を聞くと、宮迫氏達の闇営業問題の報道への
経緯の説明会見ではなく、
主題は、宮迫氏、田村氏の謝罪会見で明らかにされた
両氏への岡本社長の対応についての説明及び謝罪となっていたように思います。
会見された岡本社長の歯切れの悪さから、
怒りの声をあげていた複数の吉本の芸人にとっては
振り上げたこぶしを気持ち良く収める内容とはならなかったようです。
「まあ、そりゃそうなるよね。」とも思うのですが、
両氏の謝罪会見以来、他人事ではなく自分事として、
複数の芸人が怒りの声を上げて、この問題に参加したことで
ただでさえ大きな関心事であったものが、
今や芸人VS経営サイドの様相を呈して、より大きな騒ぎとなってしまっています。
実際に社長に連絡をした大阪の大御所芸人、
松本人志氏、さんまさん等が、望んでいるのは、
宮迫氏、田村氏の両名と会社側双方が納得し、和解できる
落し所を作ることだったように勝手に思っています。
それ以外の芸人達の怒りの気持ちも十分に理解できますが、
社長、会長の退任が絶対であるかのような騒ぎ方をして、
仮に、それを勝ち取ったとしてもどうなんでしょう。
怒りの声にある望んでいることは何なのか、
会長、社長の退任?
会長、社長が退任し、両氏の契約解除の撤回、謹慎処分が数か月?1年?
となれば、両氏の弔い合戦に完全勝利なのかもしれませんが、
会長、社長だけが血を流し、両氏だけが生還するのも違うような気がします。
また、そのような完全勝利、圧倒的勝利で、
両氏が吉本興業に戻り、変な色が付くことなく、
以前のような活躍が出来るのかどうか。
大きな企業の社長に芸人した夜遅い電話に出て、
また、松本人志氏、さんまさんの意見を真摯に耳を傾けることを聞くと、
そんなに酷い人間性の社長じゃないような気がしますし、
両氏もまた愛するだけの人間性を持っていると感じますし、
なので、
ここは、色々思うことはあるかと思いますが、
両氏と社長の当事者が、直接面会して改めて、
両氏は、「申し訳ありませんでした。」そして、「ありがとうございます。」
会社側は、感情的になったこと、気持ちを汲んであげられなかったことへの
「申し訳なかった。」と謝罪をして、
双方が握手をすることが一番なのかと思うのです。
当然、謹慎処分は続行ですが、半年から1年程度で十分でしょうし、
両氏に変なイメージ、色も拭い去ることが出来て、
テレビ各局もまた謹慎処分明けで使いやすくなるかと思うのです。
なにより、この問題の当事者である双方が気持ちを交わし、
和解をすることで、怒りをあげている複数の芸人達も
和解した双方を無視して怒り続けるわけにはいきませんし、
加藤氏の退任を求めて振り上げた大きなこぶしも下しやすくなるように思います。
でなければ、このままじゃ加藤氏か松本人志氏、どちらかが
芸人人生に幕を下ろすという誰も望んでいないことが起きてしまいますし、
そんなことになると、両氏もとても耐えられず、両氏の人柄を考えると、
吉本どころか芸人にすら戻りづらくなるような気がします。
一番やって欲しくないのは、一部マスコミの
騒動を大きくして蜜を得ようとする煽りに乗せられてしまうことです。
両氏が会見で涙を流し、社長が会見で涙を流し、
内部の人達には、細かなことで言いたいことがあるのかもしれませんが、
私のような外部の人間にとっては、もう十分です。沈静化させましょう。
仲直り、頼んます。
ほんの少し、カメラ外の素の宮迫氏の人間性と交わらせてもらった人として、
仲直り、頼んます。