心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

主客転倒

2009年07月25日 | 雑感・愚見
私達は、安心と悦び、この二つを求めて生きています。
他人には108つの煩悩(欲求)があると言われていますが、
突き詰めればこの二つの安心と悦びに行きつくのではないかと思います。

この二つを満たそうと行動するし、
この二つが満たされないと感じると心が乱れます。
これを求める衝動は、心の深い所からわき上がって来るものです。
お腹が減ったらご飯を食べるような本能的なもので理屈ではありません。

これらの本能的な衝動がいつも完全に満たされ、
しかも、それが永続的なものになる事はありませんので、
その欠けている部分を何かの意味で埋めようとします。
この意味を理屈、理由と言う事も出来ます。

この意味と言うのは曲者で、都合よく作られたもので真実ではありません。
行動を持続させる力となることや、行動を起こさせる力となりますが、
その逆に働く事もあります。1つの出来事が、意味の置き方一つで、
私達を良い気分にも悪い気分にもさせます。

あくまでも主役は安心と悦びの衝動であって、
意味は、それらを補うものなのですが、意味が主役になってしまうと
何だかおかしなことになります。

健康のために始めたランニングで身体を壊したり、
お客さんに喜んでもらいたいと始めたお店がお金を儲けるためだけの道具となったり、
美しく、そして健康になるために始めたはずのダイエットが、
肌が荒れ、骨と皮が目立ってきても痩せていることが大事なことになったり、
自分を高めるための反省であったものが、いつしか自分は駄目であることを
証明するためだけものと化してしまっていたりします。

これでは、主役である安心と悦びが輝けなくなります。
主役である安心と悦びを脇役に追いやっていないかどうか、
時折、立ち止まって確認をすることも大切です。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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