2021年7月 イギリスのリンカンシャー州で
海岸から30㎞も離れた民家の庭で寛ぐ
アザラシが発見され保護されました。
保護されたアザラシは、生息地近くの
ウエルランド川に無事に放たれました。
後にこのアザラシは、
この家の近くを流れるスカース川で
頻繁に目撃されていて地元でダンディと呼ばれて
親しまれていたことが分かりました。
スカ―ス川は、海と繋がるウィザム川の支流で
海からウィザム川を遡上し
スカ―ス川までやってきたものの
この時期は、川の水が少なくて川幅が約2.4m、
水深は約45cmしかなかったので
「ああこりゃもう泳げんわ。」と上陸したら
休むに丁度良い庭があったのだと思われます。
知らせを受けて駆け付けた
警察で野生動物担当官と英国動物虐待防止協会によって
ダンディは、無事に保護されて生息地近くの
ウエルランド川に放たれたそうです。
2002年に日本でも多摩川にアザラシが現れて
珍しさと愛らしさから一目見ようと連日人が集まり、
ダンディと同じ様にタマちゃんなんて名前が付けられて
メディアにも数多く取り上げられたこともあり
大きな注目を浴びたことがありました。
タマちゃん音頭とか歌が十曲以上作られたり、
横浜市より特別住民票を与えられたりと
タマちゃん人気が過熱し沸騰しました。
海から30㎞も離れた家の庭にアザラシがで
珍しいのでニュースにはなったようですが
ダンディ音頭が作られることもなく
大人気となることもなかったようで、
日本の可愛いもの好きなところが
タマちゃんの大騒動を巻き起こしたのかも。
しかし、今また多摩川にアザラシが現れても
同じ様に人気が沸騰するとは思えないので
あれは何だったんだろうと思ったりします。
過熱した人気が永遠に続かないのと同じ様に
あまりにも酷く擁護できないことをしでかさない限り
過熱した非難も同じ様に落ち着きを取り戻し、
救いの手を差し伸べてもらえたりするので
心がポキッと折れてしまわないようにしたいものです。