私の考える悩みの状態とは、
心理的エネルギーの方向が一致していない状態を意味します。
ゆえに悩みの解消、軽減は、
心理的エネルギーの方向を一致することによって
成し遂げることが出来ると考えています。
失敗したり、夢や恋に破れたり、事故や事件に巻き込まれたり、
近しい人の死に直面したり等々、
このような時に私達は悲しみを感じたり恐怖を感じたりしますが、
このような気持ちは通常、時間の経過と共に
次第に落ち着きを取り戻してきます。(時薬)
落ち着きを取り戻すまでのネガティブな心理状態を
悩みの状態であると言うのではなく、
ネガティブな感情が不自然、または必要以上に強い場合、
長く続いている状態、何度も繰り返している状態が、
悩みの状態であると考えます。
この感情だけを直接扱い完全に解消することが出来れば良いのですが、
なかなかそうはいかないのです。
何故なら、感情はそれ単独で起きることが無く
そこには必ず理由があります。
骨折しているから痛みがあり、
痛みが問題なのではなく骨折していることが問題なのです。
高熱が問題そのものではなく、
身体の中に侵入した細菌やウィルスが問題です。
ネガティブな感情自体が問題ではなく、
その感情を起こす何らかの理由にこそ解決のカギが有ります。
ただ感情を直接扱うことで解決や軽減の期待できるのが、
何らかの衝撃的、圧倒的な出来事に対して強い警戒態勢を、
長くとり続けている反応である場合です。
これも厳密に言えば感情だけを扱う訳ではないのですが、
より感情を直接扱う近い形で取り組むことが可能で、
そのための心理療法の技法もいくつかありますが、
不随神経に直接働きかけるのは催眠が得意とする所です。
それ以外では感情だけを扱い解消、軽減することは困難ですから、
行動や思考を扱い「心の規則」を書き換えることで、
感情を変えていくことになります。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計