明日は、お年玉を目当ての全国のお子さん達が
待ちに待っているであろうお正月なので
今日は、大晦日です。
大晦日と言えば、除夜の鐘。
人間が持つとされる108の煩悩を
梵鐘を108回鳴らすことで祓う意味があることは
良く知られています。
深い意味を知らない私が思うに
梵鐘の音を聴くことで全ての煩悩が祓われるということは
梵鐘の音を聴くだけで
悟りの境地に至る功徳がある?
梵鐘の功徳が梵鐘の銘に記されていますが
そのような意味があるだけで
効力があるのとは別のはず。
似たような感じのものとして
仏典を収納している転輪蔵を一回転廻すと
一切経全巻を読んだのと同等の御利益があると言うのも
念仏を唱えれば救われると言うのも
捻くれた私なんかは何だかなあとは思う訳です。
ただこれらの設定は、目の前にニンジンをぶら下げて
民衆を騙してやろうではなくて
少しでも人々の心を救いたいとの想いから
考え出されたものなんでしょうけどね。
普通の人は、暗号かと思える漢字が並ぶ経典を見て
真に理解するどころか読む気にさえなれないでしょうし、
悟りを得るための修行なんて
おいそれとやれるものでは無いので
梵鐘の響きを聴くだけでとしたのだろうと。
そして、それが真の意味での
辛苦からの解放への入り口となれば
本格的に学ぶ人が増えて
少しでも深く理解する人が増えれば
救われる人が増えるでしょうしね。
色々と捻くれたことを言う私ですが
あの響きは、何だか心が鎮まる感じがして
単純に梵鐘の音は好きなんですよね。
なんでもそうですが
聞こえることと聴くことは違うものでなので
心澄まして耳澄まして
108回の除夜の鐘を最初から最後まで聴いて
全身と心を除夜の鐘の漬物状態にすれば
浅漬けではありますが
心鎮まる以上の効力があったりするかもですね。
の様な事を毎年思いながらも
毎年、聴くことから聞くことへ、
聞くことから聞こえることになって
気が付けば除夜の鐘が終わっています。
皆様 良いお年をお迎えください