2016年 アメリカ・コロラド州に住む男性が
空き巣被害にあったのですが、
その翌日、被害男性の家の郵便受けに
詫び状と300ドルが入った封筒が投函されていました。
封筒から犯人の指紋を検出することが出来なかったようで
犯人は不明のまま。
空き巣の被害額が300ドル、またはそれ以下だったとしたら
犯人を少しは許せる気持ちを持てそうですが、
仮に被害額が10,000ドルだったとしたら
全然違った印象になるかと思います。
また仮に詫び状の内容に、あなたの家の防犯が不十分であることを
あなたに教えるためだったと書かれていたとしても
「そうだったんだ。ありがたい。」となるはずがありません。
この事件の記事を読んで昔、日本で起きた
全日空61便ハイジャック事件のことが思い出されます。
この事件は、衝撃事件簿的なテレビ番組でも取り上げられたので
記憶になる方も多いのではないでしょうか。
家でインターネットをしていた男が
羽田空港の配置図から空港の警備体制の欠陥に気が付き、
航空会社、運輸省、東京空港署等に
羽田空港の警備の死角の存在を指摘する手紙を送り付け、
同時に自身を警備員として採用するように求めたが、
警備員としての採用を断られ、さらに提言についても
無視されたことに怒りを感じてハイジャックを実行した事件です。
警備体制の穴を知らせるまでは褒められる行動ですし、
警備体制を突破した時点で空港側に申し出ていれば、
純粋な正義感からなのかなと解釈することも出来そうですが、
この犯人の男は、実際にハイジャックまでして
さらには機長の命を奪っているので
どのような弁明をした所で意味がありません。
ハイジャック事件のような凶悪犯罪まで繋がる人は滅多にいませんが、
正義感から始まったはずの行動が途中で変遷してしまったり、
自分なりの正義感で覆い隠して間違った行動を取ることがあるので、
正義感の取り扱いには十二分に注意する必要になります。