当然のことながら
人の思考パターンは、
一人一人独特の思考パターンを持っています。
このようなバラエティーに富んだ
思考パターンを持つことになるのは、
生まれ育った環境の違いによるものです。
私達が生まれた時、
そこには、一人一人違う環境があります。
生まれた国による違い。
生まれた地域による違い。
経済的豊かさの違い。
両親の性格の違い。
兄弟の有る無し等、
数え上げればきりがありません。
ビルゲイツの子供として生まれようとか、
トムクルーズの子供として生まれようとか、
おかあさんは壇密が良いとかの希望があったとしても
天の意思によって問答無用で
この世に送り出されます。
そして、その環境で生き抜くための
思考パターンを学習して身に付けていきます。
その中でも優先的な思考パターンが
その人の性格や性質と言われるものです。
その人の思考パターンが変わることで
その人の性格や性質は変化します。
その人の好みのタイプすらも
思考パターンが変わることで変化します。
幼い頃に身に付けた思考パターンは、
一つの出来事やある人に対しての捉え方を、
他の出来事や人とは別とするのではなく、
似たような全ての出来事や人に対して
適応してしまいがちのものとなります。
心の悩みや問題は、
このような幼い頃に身に付けた
生き抜くための思考パターン(航海術)を
成人してもそのまま使用していることから
起きていることが殆どです。
自分の能力や姿形が成長していても
幼い頃の航海術を使用し続けるのは、
クルーザ―を二つのオールで
操舵しようとしているようなものかもしれません。
今では不適応となっている
思考パターンのカギを解除するには、
その思考パターンを使用し続けることが
困難な環境にどっぷりと身を置くことで。
その思考パターンや気持ちはそのままで
とにかく行動を起こすことで。
その思考パターンが全く馬鹿らしいと思える程の
結果や実績を残すことで。
その思考パターンが全くのナンセンスだと実感出来るような
新しい捉え方に変更することで。等々。
様々な取り組み方があって、
その時に扱う場面は、
過去の場面であったり
現在の場面であったりと、
その人にとってより効果的な場面を扱うことが
重要になります。
ある高名な施療家の方が
広場恐怖症のクライアントを
その現場に連れ出し、
何度も気絶することを奨励されて、
クライアントが何度目か気絶をした後に、
「あれ、何故私はここで気絶する必要があるのだろう。
もう、こんな馬鹿げた事は止めよう。」と決意したことで、
それ以降、症状は全く無くなったという事例等は、
現在の場面を扱った一つの例です。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計