神戸旧居留地 神戸メリケンビル
神戸メリケンビルが建つ場所は、
神戸旧居留地から道路一つ分外れた所にあるようなので
旧居留地に残る歴史的建造物とは
言えないかも知れないのですが、
僅か道路一つ分ですし旧居留地の歴史的建造物としました。
神戸 播磨町筋
神戸メリケンビルから東方向に海岸道路沿いを進みます。
先ほどの海岸ビル＆商船三井ビルディングの前を通り過ぎて
写真の北方向へ延びる播磨町筋を越えると、
歴史的建造物の神港ビルディングに到着です。
神戸旧居留地 神港ビルディング
１９３９年（昭和１４年）鉄骨鉄筋コンクリート造り８階建。
外壁には花崗岩が貼られ南東角にはアールデコ調の塔屋があり、
東側入り口には木製の回転扉があります。
旧居留地 チャータードビル
神港ビルディングの道路一つ分隔てて建つのがチャータードビル。
１９３８年（昭和１３年）鉄筋コンクリート造り４階建て。
建物の正面中央に３本のイオニア式円柱があり、
３階と４階は屋根階になっています。
神戸旧居留地 神港ビルディング＆チャータードビル
この２つの建物の間の道路を北側へと進むと
神戸旧居留地の主役とも言える歴史的建造物がお目見えします。
神戸旧居留地十五番館【重要文化財】
１８８０年頃（明治１３年）木骨煉瓦造り２階建て。
居留地時代の建造物として唯一残る神戸旧居留地１５番館は、
国の重要文化財に指定されています。
コロニアルスタイルの商館で屋根は
日本のスタイルとなっていて南側にはベランダがあります。
阪神淡路大震災で全壊したのですが、
元の建材で明治時代の建築技術及び最新の免震技術を導入して
１９９８年に復元されました。
神戸港が開港され神戸に住む外国人が増えてきたことで
神戸外国人居留地だけでは土地が足らなくなり、
それらの外国人は、山手に住居を構えるようになります。
それらの住居は、現在も神戸北野に大切に保存され
神戸北野異人館街として神戸の観光名所となっています。
開港当時の居留地には、
北野異人館街で観られる洋館が立ち並んでいたのですが
旧居留地に開港当時の建物として唯一残る１５番館は、
当時の街区境界の煉瓦塀や石柱等と共に保存されています。
重要文化財指定名称は『旧神戸居留地１５番館』。
高いビルに囲まれたこの場所に鎮座する１５番館は、
日没から２３時までライトアップされます。
アメリカ合衆国領事館として建てられ
その後、商館等として使用されていた１５番館は、
現在、レストランとして活用されているようなので
大切な人と素敵な雰囲気を味わってみてはどうでしょうか。
神戸旧居留地 下水道 【史跡】
１５番館の東玄関脇の歩道には日本最古の近代下水道である
『旧神戸居留地煉瓦造り下水道』の史跡も展示されています。
神戸付近で焼かれた煉瓦を使った居留地の下水道は、
円形菅と卵形菅が南北道路に沿って
６本１８８０ｍが敷設されました。
近代下水道としては日本で横浜と並び一番古い物で
現在でも一部が下水道の雨水幹線として使われています。
下水管を煉瓦で造るのは大変だったでしょうね。
使われた煉瓦の数や関わった職人の数を考えると………。
主役１５番館を後にして、次に道路一本隔てた東隣にある
歴史的建造物へと向かいます。
神戸旧居留地 神戸市立博物館
１９３５年（昭和１０年）鉄筋コンクリート造り３階建て。
横浜正金銀行神戸支店（現三菱東京ＵＦＪ銀行）として
建設されたもので昭和５７年に博物館として内部を改修。
正面に６本のドリア式半円柱が並び、
他の側面には壁柱を巡らせた古典主義様式の建造物で、
国の登録有形文化財、近代化産業遺産にも認定されています。
旧居留地 神戸オリエンタルホテル
神戸市立博物館の北隣にあるのが神戸オリエンタルホテル。
歴史的建造物ではありませんがホテルの素敵な雰囲気をパチリ。
オリエンタル・ホテル（Ｏriental Hotel）は、
老舗の高級ホテルで、初代のホテルは
１８７０年（明治３年）以前に開業していたようで
日本でも最古級の西洋式ホテルになります。
オリエンタル・ホテルの後、
もう少し歴史的建造物を巡ります。
お付き合いをして頂ければと嬉しく思います。
