2018年 兵庫県に住む66歳の男が
16歳の女子高校生に恋心を抱き付きまといました。
66歳の男は、被害者の女子高校生に
卑猥な言葉を投げかけたとして
一度逮捕された後も待ち伏せを繰り返し、
あげくの果てに電柱に
女子高生の名前と自分の携帯番号だけでなく
連絡をして欲しいと書いた「恋文?」を
数十枚貼り付ける行為に至り
ストーカー規制法違反の疑いで逮捕されました。
男女とのいくつになっても
恋をするのは素晴らしい。
それが歳の差50歳であろうともね。
私はそこまで頑張れないので
行動を起こすことはありませんが、
頑張れる人は、
その恋が成就することが不可能に思えても
ひるまず、臆せず、端から諦めずに
ある程度頑張ってみるのも
良いんじゃないって思ったりもします。
それでいて恋破れ、夢破れたら
歳が近かろうと離れていようと同じ。
カッコよく綺麗に撤退するのが鉄則ですよね。
そこが一番大事なことだと思うのです。
カッコよく綺麗に撤退すれば
その時が駄目でも縁がある二人なら
必ずやその時が来るものですし、
縁のない異性に固執していると
縁ある異性との出会いの機会を
失ってしまいますよね。
その昔、関西では大御所の漫才師だった
鳳啓助氏が京唄子さんを
漫才の相方&奥さんとなってもらうために
フラれてもフラれても愛を語り、
何度も花束をプレゼントし、
粘り強さと頑張りで
口説き落としたと語っていました。
鳳啓助氏は、
闇雲にアタックし続けたのではなくて
その匙加減が見事だったのだと思います。
当時はストーカーなんて言葉が
無かったからといって
相手に嫌悪感を持たれるか、
相手から好意を勝ち取れるかは、
今も昔もアプローチの仕方次第で
変わってきます。
逮捕された66歳の男の行動は、
匙加減どうこう以前の問題で、
相手の気持ちを全く考えることが出来ずに
自分の気持ちや想いだけを
優先した行動を繰り返してしまっては
ストーカー規制法違反とされても
致し方ありません。
今回逮捕される以前の66歳の男の行動は、
他の誰かにも今回と同じような行動を
取っていたと考えるのが普通だと思うのですが、
仮に今回が初めてだとしたら
認知症的な何かの問題が起きていた可能性は
どうなんでしょうかね。
ストーカーには、大きく分けて
4つのタイプがあるのだそうです。
① 親密追究型
互いに愛し合っていると
勝手に思い込んでしまう妄想を持ちます。
② 押しつけ型
相手の気持ちを全く考えることをせずに
一方的な求愛行動をとります。
③ 増悪型
恋愛関係になりたいというような欲求ではなくて
不満や怒り等のストレスのはけ口として
本人が定めたターゲットに対して行います。
自分のストレスのはけ口を
八つ当たりによる嫌がらせによって
発散しようとするもので
被害者に全く身に覚えがなかったとしても
関係がありません。
④ 拒絶型
元恋人、元配偶者に拒絶されたことを
受け入れられず現状を回復することで
傷ついた自分のプライドを
修復しようとします。
どのタイプであったとしても
自分の要求が通らないことに
憤り最終的にエスカレートして
対象者に暴力を振るうようになることも
少なくありません。
全く面識の無かったとしても
標的にされることが有るので
ストーカーの被害者になることを
未然に完全に防ぐことは、かなり難しくなります。
また常軌を逸しているかのような
ストーカーの行動から性格の問題と言うより
精神疾患が関係しているとも
考えられてもいます。
性格の問題であろうと精神疾患が関係していようとも
加害者の本人がそれを認識して
自らの意思で改善を望むことは皆無です。
ストーカー加害者の精神状態の程度によりますが、
警察や弁護士からの注意勧告を受けた際の
刺激によって理性が吹き飛ばされた夢想状態から
脱する加害者も少なくないようなので
ストーカーの加害者本人にとっても救いになります。
なのでストーカー被害者が加害者から暴力被害を受ける前に
警察や弁護士に相談することは重要だと思われます。