KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

寒林

2022年12月19日 | 料理
天気 晴 ―1℃

昨日の朝は前夜に降った雨のベランダの水溜りが凍っていた。今日はカラカラなので解らないが屋根は霜で真っ白だった。
写真は、前の家からの散歩途中に時々寄った雑木林。クヌギを中心とした落葉樹の多い武蔵野の林の名残りが解る。国の史蹟指定地内なので辛うじて残っている場所。


私の今住んでいる地も、市の管理地だったこんな林の半分を壊して建てられた。下のクヌギの写真は今日のもの。


地主にしてみれば「相続税」という問題が生じたら、駅前の一等地も手放さねばならない。

散歩した林には、金蘭・銀蘭・キツネの剃刀などなど、武蔵野の自然がまだ残っている。猫も棲みついていた。ここまでの20分くらいの距離が、今の私には遠くなってしまった、


今朝は不整脈が少し治まっていたので、朝のうち、久しぶりに浴槽へ入った。何ヶ月ぶりだろう?
うわ、不潔、と言う人も居そうだが、一人暮らしになってからは殆ど浴槽へは入っていない。温泉好きには辛かったが、ペースメーカーを入れてからは長湯も全身浴も器械には良くないので気を遣った。おまけに、目眩のひどい日が多くなり、近所の独居老人がお風呂場で・・などということもあり・・
欧米の庶民は、浴槽へなぞ入らないのが普通なのだと聞いた。毎日風呂に入らねばキモチ悪い、というのは、日本人だけのようで。
ちなみに、冬に毎日入浴して体を洗っている人は風邪をひきやすい、という説もあるそうだ。
話が反れた。短時間でも浴槽に浸かりたい、とは思うけれど、そうすると浴槽を次の人のために掃除しなくてはならない。私は足腰には問題ないが、下を向いた作業をすると目眩がするので大の苦手。ふらっと倒れる危険性大なのだ。
歩ける人でも、「介護入浴」にしているのは、腰痛膝痛で掃除がキツイからだそうだ。
無論、介護入浴は「要介護」ではない入所者は費用がかかる。その上、日程は毎週2回、曜日も時間も決められてしまう。決まった職員数で日々の介護のスケジュールを組むのだから当然だ。
シャワーだけなら、掃除しなくても、汚れた床をシャワーで流してちょっとブラシでゴシゴシ・・でお終い。屈む必要はないし、何よりも決まった時間内(9時~17時)なら自由使用の浴室はいつでも使える。以前は3階に一つだけで、自由に入る4.5人で順番が重なったりした。でも、クラスター発生の夏以後、4階の人は4階で・・ということで、私の部屋から数歩の浴室が解放された。最初の頃は他の人も使っていたが、シャワーだけ、というのが気にいらなくて私だけが残った。しめしめ・・以後、私専用のお風呂になりましたですよ(今のところは・・)
こういう所に居ると、家事は何もせずに楽を出来るが、人にしてもらうこと、というのは時間が決められてしまう。食事も週1回の部屋の掃除も、シーツ交換も。毎日の看護師の体調チェックも。時間を変更するにはそれなりの申し出が必要だ。
「せめて入浴だけでも自分の自由な日にちと時間にしたいので、私の体の動くうちは今のままでお願いします」と、ケアマネージャーに言ってある。

シャワーだけでは体が温まらないでしょ、と言われる。いえいえ、浴室の暖房を強くして洗髪と体を洗うときに熱めの足湯にして、快適に体は温まります。

落葉踏む犬猫人と残す音   KUMI
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雪はすぐそこまで

2022年12月18日 | 料理
天気 晴

日の出前の北の空は雲が多かった。6時半頃の朝焼け。

寒波襲来で日本海側は大雪、おこぼれの雲が九州の方まで伸びて、四国・中国地方の平地でも雪になったらしい。こういう時は、東京周辺は何も降らない。南岸低気圧でないと、雪にはなりにくい。
朝、7時ごろの八王子方面。高尾山の手前くらいの低山にも雪が積もっていてびっくりした。写真の右端の雲に隠れているのが富士山。


山沿いは雪、という予報だったが、これほど近くまでと思わなかった。

来週の日曜はクリスマス、その前の日曜の今日、施設のクリスマス会で午後にはボランティアのピアニストの演奏会があった。マスクしないで来る人が(認知症でないのに)居るのは気になるが、避けて席を確保して。何で絶対にマスクしないのか訊いてみたいが、怖くて訊けない。外出のときはマスクして出るのを見かけたので、病気が理由ではないようだ。
ほんと、真面目な話、コロナ感染者の拡大は止まらない状況なのですよ。私は大勢集まるクリスマス会も怖いのだが・・ケーキを頼んでしまったので部屋に籠る訳にもいかない。ピアノ演奏はとてもボランティアとは思えないもので、楽しませてもらったし。

演奏会のあと、お楽しみのビンゴ大会。高齢者施設のビンゴ大会はイライラするしかないから楽しくない。普通のビンゴ大会の5倍はかかるかも。参加者40人以上、普通に聞こえて理解のできる人は何人いるのかな?
職員が大声で該当番号を読み上げ、それをホワイトボードに大きく書く。
これからが大変。「聞こえません」そばに居る私には鼓膜が破れそうな大声なのに・・聞こえない人には彼女たちのそばに居る人が教えねばならない。
「大きな字で書いて」大きな字にしたら、次の数字が書けないでしょ。
「何番が出たら当たりなの」
「さっき説明したように、当たり番号じゃなくて紙の穴が5個並べば当たりなの」
・・・・
ビンゴが何かを説明したって、理解出来ない人も居るのだ。
「先月もやったでしょ、覚えてないの!」と言った人が居て笑いが起きた。あのね、先月のことを覚えているのは、貴女が認知症でないからです、でも、そんなことを言うのは、認知症が近いからかも?
たいした景品は貰えないけれど疲れるビンゴ大会、珍しく私は7番目にビンゴ!
それを機に、トイレへ行くふりをして会場(食堂)から出てきてしまった。

山へ雪降らせて風の尖りけり  KUMI
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「戦」

2022年12月17日 | 料理
天気 降ったり止んだり

今年の漢字が「戦」なのだという。「そよぐ」とも読むので、血生ぐさい方にばかり気持がいきたくはないけれど・・今年はそんな風潮だったから仕方ない。人生の終わり近くなって、また、戦争の影を見るなんて思ってもいなかった。防衛費のための増税の話には、何だか自分の国のこと?と現実感が伴わなかった。
でも、独裁国家三国に隣接しているのだ。どの国も日本へ虎視眈々、アメリカと仲が良ければ狙われる。

地球を破滅にいざなう狂気の独裁者。
ミサイル発射実験に大成功してタバコ片手にニヤリと笑む白ブタ。あの映像にはぞっとした。
ゼロコロナ対策の失敗が公けになりそうなので、「軍国主義の日本」へ国民の目を反らそうとしそうなクマさん親分。
この三国に隣接していると思うと、やはり防衛費のことを真面目に考えねば、と思って当然かもしれない。次世代の人への宿題として。

寒い寒い、と言っていても、まだエネルギー源に困っていない日本は、恵まれているのだろう。ウクライナ国民の寒さを思う。
せめて、ウクライナの高齢者と子供たちに使い捨てカイロを寄付したいけれど、どうすれば出来るのだろう?

他国のことより自国のことを考えなくては!  ではあるけれど・・オロオロする自民党の議員さんたちの情けなさはもう、見るも聞くも耐えられぬ。
じゃ、やっぱり自分のことだけ考えよう。昼食の海老チャーハンはまあまあだった。夕飯は何だっけ、スマホに入れたメニュー表で調べなくちゃ。

褪せし暖簾掛けて盛り塩実南天   KUMI
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昼火事と新こよみ

2022年12月16日 | 俳句
写真は、今日の近所の無人の家の壁を這う蔦紅葉。スマホではもっと鮮やかに撮れたのに、パソコンで見ると?? そういえば昨日の公園の写真、スマホで見ると情けない写真になっていた。仕方ないのかも。
家の前の自動販売機2台は機能しているようだが、家は無人になって何年も経つ。駅に近い一等地なのに・・と私が心配することもないけれど。

午前10時ごろ、お腹のトラブルがやっと治まってきたので富士山を見にラウンジへ出たら、遠火事の煙を発見してしまった。


八王子あたり?夜の火事は近く見え、昼の火事は遠く見える、と言う。長く生きていると近くも遠くも火事はたくさん見てきたが、近所の火事ではないと思うと野次馬気分になってしまうのはなぜだろう? 10分ほど経つと煙が増えていったが、消火は進んでいるらしく白い煙が増えていった。富士山は写らない角度から。と思ったら施設の手摺りが邪魔。
犠牲者が出なければ火事はニュースにはならない。昼火事だから犠牲になった人はない、と信じたい。


火事、は冬の季語だ。前のマンションは消防署の分署が近かったので、消防車が結構うるさかった。今度は本署がその近くに移転工事中。もっと賑やかになりそうだ。

午後、やっとお腹がおとなしくなったので念願のカレンダーを買いに。来月の通院予定を今のうちに書き込まないと忘れそう。


一人になってからは、この大文字のカレンダーを愛用している。眼鏡なしでも見えるし、書き込みも出来る。といっても、予定の殆どは通院や往診の予定ばかり。
これでもう、私の「年用意」は終わりかもしれない。まだ師走が半月も残っているのに。

昼火事の煙たちまち街覆ふ  KUMI
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食べる楽しみしか・・

2022年12月15日 | 俳句
天気 晴

日の出前の北東の空。昨日は流星群がかなり良く見えたらしいが、明るい街の空では無理だろう。
今日は昨日ほどにはお腹のトラブルも起きないようなので、昨日の予定だったシャワーを浴びて洗濯をしたら、もう昼食時間。
寒くなると朝食時間に遅れる人が多くてイライラする。一人では移動が困難で介護士さんが着替えまで手伝う人も、自分で着替えて迎えを待つ人も、目覚めてベッドに座るくらいはまでは自分でしてくれればいいのに、そうもいかないらしい。認知症はある程度まで進行すると時計が読めなくなるので、今の時期は天気が悪ければ7時なんてまだ夜の感覚なのだろう。
おまけに、自立している人でも朝起きられなくて「〇さん、まだ来てないわ」となると、介護士が起こしに行ったりして・・ほんと、イライラしますよ。配膳も起こしに行くのもまだ少ない夜勤と早番の介護士だけだから。
朝食は月水金がパン食。朝食は月単位で自分の好みにパンかご飯(お粥)を選べる。でも、おかずまでご飯にしたから味噌汁、とはいかない。

さて、今日の昼食は珍しく中華風の唐揚げで、ここの厨房の料理人、もしかして中華料理が専門だった?と思うくらい、中華は美味しい。
毎日同じ料理人ではないけれど、とにかく、とても美味しいことがある。今日はその、美味しい人だったようで、周りをそっと見渡しても、完食している人が多かった。いつも美味しければいいのに・・と思う。メニューと食材は本部で栄養士が決めているので現場は調理するだけ。それでも、技術の差はあるようだ。
不味い、とは言わないが、美味しいものをいただけた、と思うのは月に何度かしかない。あとは普通か、私が作った方が・・と思うようなことが多い。味付けが不味いのではなくて、例えば、全てではないが、小鉢料理に野菜と豆と昆布の煮物があったとすると、煮物というよりスープに具が泳いでいる感じ。煮汁ごと飲め、ということなの?そういう習慣がないので、私は煮汁のプールから豆を拾いあげて食べる。
昨日の朝食は、パンのおかずにスクランブルエッグとカリフラワーのサラダと。朝の卵料理は大好きなのだが・・
そのスクランブルエッグにケチャップが真っ赤にかかっていて、卵が赤い料理に変身している。オムレツの時はそのケチャップを何とかとり除くことも出来るが、スクランブルされた卵では、もう分離不可能だ。ケチャップは嫌いではないけれど、美味しいスクランブルエッグを、なぜケチャップ味にしてしまうの!幼稚園の給食じゃあるまいし。
あまりにも腹が立って、昨日は事務所へ文句を言ったけれど、果たして直してくれるやら・・良かれとやっている料理人を立腹させると替えがないから、なかなか難しいことなのだ。

自分の好みに合う料理を毎日食べさせてくれる筈がない。安い料金でおやつ付でこの内容、私は仕方ない、と満足するこにしている。でも正常な思考の出来る人で文句ばかり言う人は居る。もう自分では作れないでしょ?と言いたいけれど、言ったらお終い。そういう人には「私は自分で料理する体力がなくてここへ来たので、どんなものも美味しくいただくことにしています。時々ゴメンナサイ、と残しますけど」と言うことにしている。

今日はネット句会の締切日。「鍋」の題で作った句の、出句しなかったもの。
熱々の鍋料理・・コロナがなくてもここでは絶対に食べられない。

すき焼きの勘定奉行鍋奉行  KUMI
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