KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

どちらが付き添い?

2022年04月23日 | 俳句
天気 晴のち曇

今日も天気が安定したので、午後、冷たい手足を温めに外へ出た。散歩・・とまではいかないが、90歳のお友達と一緒に。実は、ホームの入所者で普通に親しくしているのは彼女だけ。耳も遠くないし認知症もないし、普通の話が出来て、しかも同じ市内の家を処分して入所・・と、私と境遇が似ている。親しくなった理由も、同じ病院へ通院していて、しかも彼女の病気が私の患った病気と同じだった。病気友達。
ともあれ、点滴の副作用であまり良い状態ではない私と、歩行が少し不自由な90媼。駅前の石のベンチで少し温めて、暑がりの彼女には申し訳ないのでカフェに移ってやすんだ。

実は最近、施設の管理も厳しくなって、外出のときは届け出の用紙に行く先など書かねばならない。面倒なので一枚で済ませて、同行者に彼女の名を書いて、普通は付き添いの身内の名前になるのだが・・私は介護保険要支援1、彼女は要支援2、なので、どちらが付き添いになるのやら心もとない話。
でもお互い、何かあったら連絡して貰えるのだから二人の散歩も悪くない。
いつも話は「認知症になりたくないわねえ」という結論になる。体の元気さと頭の元気さとどちらかを・・ということになったら、頭は無事で居たい、というのが二人の結論だ。足の不自由は「車椅子」という代替できるものがある。でも、脳の正常を失ったら、代替できるものがない。本人はもう悩むこともなくなっていいじゃない、という訳にはいかないようなのだ。
「90過ぎて大丈夫なら、もう大丈夫だと思うわよ。私は長生き出来ない病気持ちだから大丈夫」
「解らないわよ、明日起きたら、ここは何処?になるかもよ」
ありそうな話・・。やはり認知症は困る。

駅前の真昼閑散花みづき   KUMI
コメント (2)
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