写真は、夫と同行した春の墓参の最後となった日・・2018年の今頃・・のもの。忍野村のミツバツツジに混じって咲く富士桜。この桜は花が小さくて低木が多くて、他の桜のように華やかさはない。でも、可憐な花で山梨県の花になっている。
義母が4月初旬、義父が5月初旬の命日だったので、いつもこの時期に行っていた。晩年の夫は、墓参のあとでここの日帰り温泉に寄るのも楽しみにしていたものだ。
この年の秋から、夫は徐々に具合が悪くなっていった。
さて、昨日は肺がんの免疫療法の点滴の日だった。事前に血液検査とレントゲン検査、主治医の診察のあとで点滴。先月のCT検査ではかなりがんが小さくなっていたが、昨日のレントゲンの結果も、大分、写真のがんは薄れて見えた。もう、転移の心配はないでしょう、とドクター。消えることがあるかどうかは解らないがこのまま、次も続けることにした。
頑張った結果ですよ。いつも、仕事を休んで付き添ってくれるあーちゃん、ありがとう。一緒に頑張ったね。心臓が弱っても、脳転移さえなければ私は安心出来そう。
通院の日は、施設の昼食・夕食は断っている。昼食を食べてから出かけたのでは、検査に間に合わないので病院のカフェで食べる。
夕食は、7時までに帰れば食べることは出来るけれど、全部終わって薬局へ寄ると大体5時は過ぎてしまうので、帰ってからが忙しい。冷えた食事を食べる気にもならない。それに、たまには別の味の夕食も食べたい。点滴後は体調低下しているので外食は無理だが・・
昨日は、点滴している間に、病院のコンビニで夕飯を買っておいてもらった。イクラのおにぎり1個、ベーコン入りポテトサラダ、冷奴。
苺は買いおいてあったもの。
冷奴なんて、ここでは何故か絶対に出ない。総じて豆腐をあまり使わないのだ。今年になってから「1年間、豆腐の味噌汁を食べないのは人生で初めての経験」と、事務所に文句を言ったら、やっと少しだけ豆腐が入るようになった。でも、冷奴は食べたくても出てこない。実は、病院の売店なので、このコンビニに豆腐が売っているとは知らなかった。コンビニへは今だけではなく、夫の入院中など、自分の食事を買ったり日用品を買ったりで、頻繁に出入りしていたのに・・
冷奴はすぐに食べられるよう、包装を解くと外側の容器がお皿に使えるようになっていた。おろし生姜と削り節・たれもついている。何でこんなにすぐ食べられるようになってるの? と考えて、な~んだ、と、自分の思慮の甘さに気付いた。
コンビニは24時間営業、病院もまた、24時間動いている。職員食堂は別にあるらしいが、そこも24時間は営業していると思えない。そうなると、コンビニの食料は、夜勤の人たちの糧になるのだ。惣菜まで売っている理由をそう考えれば不思議ではない。
さて、来月も、夕食はこのコンビニで買って帰ろう。
目つむれば地球を覆ふ春愁ひ KUMI