久間章生防衛大臣が講演で「原爆投下はしょうがない」と発言したとマスコミが報道した時点から、これはまた問題発言、失言、任命権者の責任などなど嬉々としてマスコミが大見出しで記事を書くだろうと考えた方も多かったと思います。
一連の報道をみていて管理人が思いだしたのは、森喜朗元首相の「神の国発言」です。どのような発言だったかは以下の通りです。
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神の国発言(かみのくにはつげん)とは、2000年5月15日、神道政治連盟国会議員懇談会において森喜朗首相(当時)が行った挨拶の中に含まれていた、「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知していただく、そのために我々(=神政連関係議員)が頑張って来た」という発言。
これに対し、野党や朝日新聞・毎日新聞などのマスコミからは「国民主権や政教分離に反するものではないか」との批判がなされ、世間の注目するところとなった。これに対し、産経新聞などは「批判は挨拶文の一部だけを意図的に抜き出して曲解した不当なものだ」として首相を擁護した。なお、読売新聞のように発言自体は非難しない立場からも、誤解を招く発言であるとする批判があった。
『ウィキペディア(Wikipedia)』<神の国発言>
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森喜朗元首相は、神道政治連盟の会合で「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知していただく、そのために我々が頑張って来た」と発言したのですが、場所はよかったとしてもタイミングと場合がよくなかったために、「これは問題発言だ!」と話しの趣旨より「神の国」という言葉だけが大きくされてしまいました。その後の内閣支持率の低下、そして小泉前首相の登場へと続くところは記憶の新しいところです。
久間防衛大臣は「発言の趣旨は違う」と言い張っても、「原爆投下はしょうがない」、この「しょうがない」だけが一人歩きをしてしまったのですから陳謝するしかなかったのだと思います。
参院選を控えていて、政府・与党の失言を虎視眈々と待っている輩も多いことを自覚していれば、もう少し、時と場所と場合を考えた講演内容と言葉づかいになっていたはずです。
イラク戦争のことでも誤解を招く発言があった久間防衛大臣です。是非とも政治家の発言も「TPO」が大切だということを気付いてほしいものです。
脱線ですが、この言葉はVANの創業者、故・石津謙介が作った言葉なのだそうです。ファッション用語でもありますから、久間防衛大臣には外出用の装いを心がけていただくことです。
もともと、身内にはとっても受けのいい方で、言葉を換えれば「ステテコ姿」が似合う政治家。くれぐれも国務大臣であることをお忘れなく。
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然るに久間さんの場合は一人歩きでなくて全部公開されたとしても言語道断です。
原爆投下についての米の自己弁護に対しては常に反論を用意しておくべきです。しようがないとは情けない。
アメリカの機嫌をとる為としか思えません
なんと軽い大臣か!
ご意見については、真剣に受け止めさせて頂きます。
でも辞めることになリましたね
謝るつもりがないのなら最後まで謝らないで辞めるべきでしょうね
後釜は石破さんを希望していたのですが・・・
辞任の理由が「参院選」で、後任の人事も「参院選」であることに危惧を覚えております。