はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

自民党内の冷めた雰囲気

2007年07月04日 | 政治

 久間防衛大臣が辞任し、後任には小池百合子首相補佐官が決定しました。改革を推進する内閣であると自負するのであれば、米軍再編に絡む沖縄の基地問題や北朝鮮問題など、課題が山積しているのですから実務型の政治家を起用するべきだったでしょう。
 今回の辞任劇では、安倍内閣のダメージコントロールがあまり上手に機能せず、野党からは一斉に任命権者の責任論が吹き出しています。
勢いづく民主党の小沢一郎代表は次のようなコメントをしています。
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「辞めて済むという問題ではなく、安倍内閣の本質にかかわる問題だ。核武装論が外相、自民党三役から公然と出た時も、首相は助長する態度に終始した。安倍内閣の国家主義的、権力主義的な体質が背景にあって、このような発言が出るということだ」
「こういった政権を是とするのか非とするのか、主権者が1票1票によって選挙で判断する」
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 小沢一郎が声を大にして「こういった政権を是とするのか非とするのか」と言っていましたが、民主党自体にその受け皿になる支持が寄せられていませんから、選挙自体は先が読めないとは思っています。
 しかし、心配なのが自民党内の冷めた雰囲気です。今年の1月28日には<口は心の門>、30日には<ピンチをチャンスに!>というタイトルで記事を書きました。しかしながら、安倍首相の取った行動は柳沢厚労相の続投で、結果としては今日まで何とか乗り切っています。
官邸は、そのケースに今回の久間防衛大臣の問題も習おうとしたのでしょう。それ
だけ久間章生という政治家の力量を評価していたし、加えて津島派の抑え役として重宝していたのかもしれません。
 切るべき時に切らなかったツケは安倍首相に背負わされることになり、参院選の結果次第では与野党問わず退陣論が噴出することになるでしょう。

核武装論の時のように、役者が揃っているわけでもないのに強気で行こうとした判断は、またまた“仲良し官邸団”と身内からも批判されます。
 党内にもう味方はいないかもしれません。踏ん張りどころの官邸チーム、お手並み拝見です。
  追伸:言語学研究室日誌というブログに<久間防衛大臣発言を読む 所謂「従軍慰安婦」法案との関係>という記事がありました。
成る程、こういった考え方もあるかもしれないと思い、参考までに紹介させてもらいます。

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2 コメント

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Unknown (紅葉)
2007-07-05 10:30:30
リンク先読んでみました。

>少なからず真実ではあっても、それを 公の場で言うのはまずいよ、という発 言であり

ここに挙げてある失言なるものはこちら側の言い分であり断固主張すべきものではないでしょうか?
他国の政治家に言いたい放題させ放題の日本人のお人好しぶりに慨嘆しきり・・
私はもっともっと外国に対して怒るべき時は怒りの感情を露にすべきだと思いますが
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Unknown (はる)
2007-07-06 10:32:45
>紅葉様 コメントありがとうございます。
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