goo blog サービス終了のお知らせ 

上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海の宗教建築(6):白い教会-董家渡路天主堂

2011年02月20日 06時43分12秒 | 上海優秀歴史建築
中華路から黄浦江に向かう董家渡路の下町の商店街を通り過ぎると、左手に突然場違いな建物が出現します。



通りの反対側の古い住宅は撤去され、万博用の広い駐車場になっていました。



今日は門が閉まっていましたが、ミサが行なわれる日曜日などは礼拝堂に入れるようです。



1853年と言うと、上海開港からちょうど10年目です。


租界の外のこの場所に建てられたのは、中国人に布教するためだったのでしょう。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村


上海の宗教建築(5):紅礼拝堂-英国国教会

2011年02月19日 06時28分03秒 | 上海優秀歴史建築
2008年頃から大改修が行なわれていました。


改修が終わったのか、昨年末のクリスマスの時は内部に灯りが灯っているのがバスから見えました。

以下は2008年に撮影した改修中の様子。


1893年に増設された鐘楼の尖塔は文革時に破壊されたままでした。

ちょうど春節時期で工事が休みでしたが、警備員に頼んで構内に入れてもらいました。



赤レンガと黒レンガがたくみに配置されています。



内部の構造も見ることができました。



設計図などは租界工部局に保管されていたのでしょうか。



復元にも多大な費用と労力が必要ですね。


改修後の内部を撮影してみたいものです。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村


上海の宗教建築(4):慈修庵-尼寺

2011年02月18日 06時09分52秒 | 上海優秀歴史建築
冬の光が、祈りの場所に優しく差し込んでいました。



上海の宗教建築は文化大革命の時に否定され、殆ど破壊されつくされたようです。



貴重な人類の文化遺産がどれだけ灰となってしまったでしょうか。



また、平和な時代が来てこうして復興されました。



人類の長い歴史の中で、宗教は時として何度も迫害を受けたのでしょう。


優秀歴史建築に指定されています。
2008年2月24日撮影

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村


上海の宗教建築(2):清真寺-イスラム教寺院

2011年02月16日 06時17分01秒 | 上海優秀歴史建築
広州や福建省泉州は海のシルクロードの基点だったので、イスラム教寺院が現存しているようです。



現在でも宗教活動が行なわれているようです。



女性専用の礼拝所のようです。



優秀歴史建築の指定を受けています。



裏手に回ると「上海イスラム教協会」の看板の建物があります。


2008年2月16日撮影

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村



上海の宗教建築(1):旧ロシア正教教会

2011年02月15日 06時58分42秒 | 上海優秀歴史建築
葱坊主のような尖塔がロシアの典型的な教会建築です。


既に宗教活動は行なってなく、使用されずに保存されていましたが、最近また改修が終わったようです。

内部は見れませんが、中央の尖塔の内部はドーム天井になっており、壁画が施されているとか。



隣の公園からの眺めは上海とは思えません。



優秀歴史建築の指定を受けています。


1901年に建築された閘北区の教会が1932年の上海事変で日本軍に破壊され、1932-1934年にここに再建されました。
2008年2月15日撮影

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村

閘北区の優秀歴史建築(3):会審公堂/国民政府高等法院

2011年01月23日 06時43分54秒 | 上海優秀歴史建築
最近まで医療機器の工場として使用されていたようですが、今は門が硬く閉ざされています。



北側にある門が開いていたので2つの建物の間に入ってみました。


会審公堂は資料によれば3棟あった内の1棟が現存しているそうですが、確認できませんでした。

租界時代に中国人が参加した司法機関として歴史的にも貴重な建築物ですが、放置されているのは残念なことです。



当時の建物の写真。


「弄堂」より

当時の裁判風景。


「弄堂」より

建物が残っていれば、歴史もいつかは思い出されるでしょう。



にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村

閘北区の優秀歴史建築(2):梁氏民宅

2011年01月22日 06時31分13秒 | 上海優秀歴史建築
清代末期の建設で、中華風と西欧風の折衷様式を持っているそうです。



文化大革命の後はしばらく某企業が使用していたとか。



西洋風の概観とその豪華さが、当時市民の批判を浴びたのかもしれません。



1987年には持ち主に返還されたそうです。



これほど立派な石庫門住宅は今まで見たことがありません。


狭い路地で、全体像を撮影するポジションが取れないのが残念でした。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村

閘北区の優秀歴史建築(1):慎余里

2011年01月21日 06時14分01秒 | 上海優秀歴史建築
天潼路の一帯は租界時代は「唐家弄」と呼ばれ、共同租界に含まれていたので2度の上海事変の戦火が及びませんでした。

天潼路847弄に慎余里はあります。



1860年前後、農村地帯だったこの地に「唐」姓を持った商人が来て石灰の商売を始めたとか。


天潼路の南側には唐家弄の名前が今でも残っています。

通りから小区へ入ると、頑丈なレンガ作りの石庫門住宅が残っています。


掲示板の下には井戸の跡が残っていますが、井戸が使用された当時は井戸端会議に花が咲いたことでしょう。

黒いレンガに蔦が絡まっています。


夏には緑色の葉が茂り、暑さを防いでくれるのでしょう。

租界が住民と建物を戦火から守ったのですね。


その後太平洋戦争の勃発で、共同租界は日本に占領されてしまいます。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村

小南門付近:革命を告げた鐘楼

2011年01月12日 06時45分13秒 | 上海優秀歴史建築
浦東と徐家匯を結ぶ地下鉄9号線の「小南門駅」ができ、これから付近の再開発も益々早くなるでしょう。



駅前広場から北方面を眺めたところ。



地下鉄駅のすぐ近くに「小南門火警鐘楼」は残っています。



1911年11月3日早朝、辛亥革命の合図の鐘が打ち鳴らされました。


1927年の工人第三次武装起義の時にもゼネスト開始の鐘が鳴らされたそうです。

今は老朽化が進んでいるようで、架設の補強がなされています。



貴重な歴史の証人は、優秀歴史建築にも指定され保存されています。



にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村

王伯群住宅(2):妻に捧げた愛の証

2010年12月25日 06時45分38秒 | 上海優秀歴史建築
東側玄関です。

玄関の内部。


半地下の1階は厨房や使用人のスペースだったのでしょう、主人達は2階以上が生活空間だったようです。

吹き抜けとなっているメインの階段。


これ以外にも使用人専用だったであろう急で小さな階段が屋根裏部屋まで続いています。

メイン階段の最上階。


4階部分にあたります。

各階に広くて明るいバスルームがあります。



4階のペントハウス(屋根裏部屋)にあたる部分は一部バルコニーとなっています。



バルコニーから5000m2あったといわれる庭を眺めます。


樹齢100年以上のタイサンボクが波乱の歴史を眺めていたのでしょう。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村





王伯群住宅(1):”校花”が出した結婚の条件

2010年12月24日 06時41分39秒 | 上海優秀歴史建築
南側から見た外観ですが、主楼は地上3階建てで建築面積は2330m2あります。

正面玄関は東側になります。部屋数は全部で32あるそうです。


英国ビクトリア王朝ゴチック建築様式だそうです。

先ずは外周を見てみましょう。北側からの眺めです。


東西と北側は英国の小さな城砦のような外観です。

1階は半地下になっており、物置や使用人の部屋になっていたようです。



西側からの眺め。


日当たりが良さそうですね。

2階には庭側から外階段でそのまま上がれ、3階部分は円形に張り出したガラス窓のサンルームになっています。


サンルームの上部はペントハウスから出られる広いテラスになっています。

南側には樹齢100年以上のタイサンボクが葉を広げています。


波乱の時代を生き抜いた住宅と老木です。

次回は内部を探索してみます。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村


天津路を西に歩く:100年老店で買ったものは

2010年12月14日 06時04分51秒 | 上海優秀歴史建築
江西中路の北西角に建つ優秀歴史建築。

1933年築の旧「中央儲蓄会広東銀行」です。


大理石の床が見事ですが、現在も銀行が使用しています。

河南中路の北西角に立つ優秀歴史建築。築1933年の旧「永利大楼」。


以前は銀行が営業していたようですが、ずっと道路が工事中で、初めて全景を撮影できました。

この辺りは南の観光化された南京東路と違い、古い中小の商店が市民相手に商売をしているようです。



蘭州ラーメン店ですね。


回教徒は豚肉は食べないので牛肉ラーメンなのでしょう。

100年老店の表示がある店舗。



購入したのは冬用の室内スリッパです。


寒い冬に備えています。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村

dian池路を西に歩く:歴史的建造物は健在

2010年12月13日 06時47分07秒 | 上海優秀歴史建築
圓明園路との北西角に建つのが1908年頃に建てられた英国商社「旧仁記洋行(ギブ・リビングストン商会)ビル」。


同じく英国系の怡和洋行(ジャーマン・マセソン商会)と上海開港当初から商売敵でした。

100年経った今でも住民が暮らしています。






その西隣は1908年築の旧「業広地産有限公司」ビル。



この建築も仁記洋行と関係あるようです。






四川中路との北東角に建っています。


dian池路は四川中路より西で天津路と名前を変えます。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村



圓明園路を歩く:外灘の裏通りは

2010年12月12日 06時23分29秒 | 上海優秀歴史建築
dian池路角に建つ1908年築の英国仁記洋行(ギブ・リビングストン商会)ビル。上海開港当初から同じく英国の怡和洋行(ジャーマン・マセソン商会)と商売敵でした。

南京東路より南の建物はプロジェクトの事務所として使われていたようで、まだ改修の手がかかっていないようです。



まだ住民が入居しているようで、再開発着手前の様子が伺えます。



2本マストの帆船は中国から英国へ紅茶を運ぶティ-レースで使われたティークリッパーでしょうか。


ウイスキーの名前にも使われているカティーサーク号は有名ですが、新鮮な茶は英国で高値で取引されたとか。レリーフは当時上海が港町だったことを髣髴させます。

北京東路との角に建つ圓明園酒店は一番の大型物件ですが、外観の改修工事はすでに終わっています。



北京東路から北側。右手は最近開業した香港系のペニンシュラーホテル。



優秀歴史建築指定の安培洋行。



時々コマーシャルフォトでしょうか、通りでプロらしいモデルさんの写真撮影が行なわれています。


内装工事も最終段階のようですね。

北隣の圓明園公寓。


どんなテナント達が入居して、どんな通りになるのでしょうか。

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村