日々の音楽と学習

ライブやCDの感想と医学関係の話題。

FACTORY LIVE 721■ZEPP TOKYO 7/21■その3

2006-07-23 23:01:03 | 音楽
POLYSICSやKEMURIといった、FESでは突出した吸引力を誇るバンドが今ひとつ盛り上がりを見せないまま、彼ら自身は何時もと変わらないのだろうけれど、客との一体感が今ひとつ得られないままエレエファントカシマシを迎えた。

待っている間、エレカシの宮本が子供の頃、NHKの「みんなの歌」で歌っていたという話を聞いて(ファンの間では有名だそうだ)勝手に関心をして携帯サイトで調べてもらったりと待ち時間を感じることなく時間が過ぎる。歌は「はじめての僕デス」というらしい。

エレカシが登場するとフロアの反応がまるで違う。今日はどうやらエレカシファンの比率が相当大きかったらしい。今までの妙な感じはそのせいだったのかと勝手に納得がいった。

エレカシに入り、急に音響状況が悪くなる。とにかく音が割れるのだ。宮本が大きな声で歌いすぎていることもあるのだろうが、音が割れてキンキンしている。途中でPAも修正を掛けず、ここ最近のがなり立てるような歌唱法の曲ではそれが気になってしまい今ひとつ盛り上がれなかった。

曲は某所によると
1:地元のダンナ
2:悲しみの果て
3:デーデ
4:今宵の月のように
5:男は行く
6:シグナル
7:今をかきならせ
8:I don't knowたゆまずに
9:やさしさ
10:ガストロンジャー

ここ最近のFESと同様に、1曲1曲どういう曲なのか説明してから演奏に入っていた。曲の構成も新旧織り交ぜて、著明曲とデーデ~最近の曲~ガストロンジャーといったFESでよくある構成。場の雰囲気はやはり収録然としていたところもあり、取り立てて神がかりな空気を作る事も無かった。

今日は標語のたとえとして第二次大戦中の「ぜいたくは敵だ」をあげていた。


他のバンドよりやや長めに曲数を演じ出番終了。するとスゴい勢いでややご年配な方々が前方からどんどん出てくる。結構な人数。渋さ知らズを控えているのに勿体ないな~とトイレに行く道すがら思っていた。硬直化はしたくないもの。

元々、やや時間が押している上に渋さ知らズの大人数が重なり、さらに押してのスタートとなる。ワンマンのときは客席から音出しをしながらメンバーが登場するが、このイベントでもやってのけた。事情を知らない人たちが、先行して客席に現れた暗黒舞踏にビックリしている。

全員が舞台に上がったところで、ライブ開始。最初少し上がり気味に始まるかと思ったら、すぐに「悪漢」~各パートのソロに突入。それは始めて聴く人、特に噂だけで「面白い」と聴いていた人には辛かろうと思っていたら案の定、キッズたちが五月雨式に出口に向かっている。

そんな空気を感じてか、徐々にグルーヴが上がって行き、「fishermanの歌」へ。しばらくは玄界灘渡部の独壇場。"オレはfishermanだ~around world、オレはfishermanだ~around sea"と暴れまわりながら歌っている。後ろのモニターにはなぜか川や海岸でエンヤトットをしている渡部の姿が映し出され、客とのコールアンドレスポンスももちろん「エンヤトット!エンヤトット!!」先ほどまでステージ前の極一部だけが盛り上がっていた状況が嘘のようにフロアが沸いている。

その流れから"Naadam~本多工務店のテーマ"と一気にそこまで溜めてきたグルーブをバクハツさせる。盛り上がりとともに、前にサンバカーニバルの格好で出てきたお姉さんが今回は全身金粉塗りで登場。多分ショーツ以外何もつけていない。遠くて分からないけれど。というのはダンサーの脚の間を貫いて散々絵を取っていたカメラがお姉さんはまるで映していないのだ。それをみて放送できないのかな?と思ったりした。

そんなこんなでオンエア枠ぎりぎりで演奏が終了した様子。自らを「扇動者」と称する「社長」はアジエーターとしてよりキャリアも長く、求心力もある玄界灘渡部を見てどう思ったか(渡部のパートfishermanだけれど)気になるところ。


最新の画像もっと見る