GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

2015年 シドニー・マラソン・その5

2015-09-27 08:07:06 | 海外サポート
先日のシドニー・マラソン。
今回サポートした日本人選手は皆、マラソン初挑戦、又はマラソン経験が浅い選手ばかり。
選手を派遣された監督、コーチの方は日本にはない環境下のレースでマラソン選手としての経験値を
高めてほしいという狙いがあった中での今回レース。

↓近年の国内エリートマラソンとは違い、ペースメーカー不在(レース前のディレクターの話では
 ペースメーカー用意するとの情報もあったが。。。)。実績不明のアフリカ選手も複数出場。
 更に急カーブやアップダウンも多く、各選手レースプランの組み立てもかなり難しかったと思います。
 またIAAFゴールドレベルの大会と言いながらも、主催者の事前のレース情報提供、選手移送段取り
 など日本の大会(私が過去訪れた海外レース含む)と比較しても色々なことがかなりアバウト。
 只、そんな中でもベストパフォーマンス発揮を目指して走らなければいけないといった点では、
 選手、スタッフ共に貴重な経験を積むことができたのではと。


↓レース後、日本選手とも話す中で、「国内のきちっとしたペースメーカーが付く大会とは異なり、
 今回は序盤からレースがどの様に動くか読めない中、自分の頭で考えその都度変化に判断対応しなければ
 いけない難しさがあった」と複数の選手が話していたの印象的でした。
 五輪や世界大会で日本選手が海外勢の揺さぶり対応できない、と言われることがしばしば聞かれる中、
 ペースメーカーなし、あえて難コースなど悪条件下で実力の拮抗した選手が多く参加するようなレース
 機会も今後日本選手の強化育成には必要な事と思いました。
 ちなみにシドニーマラソン過去日本人最高記録は3年前川内優輝選手の2時間11分52秒。
 昨年は宇賀地強選手が2時間12分19秒。今回優勝の北島寿典選手(写真)は2時間12分44秒。
 数字だけみれば「好記録」ではないかもしれませんが、国内好条件下のレースであれば、
 少なくとも2,3分は速くてもおかしくないかなといった感覚でした。


↓シドニー遠征を持って上半期の海外遠征サポートは終了。
 各遠征に参加して頂いた選手、チームスタッフ、そして主催者の方には感謝。
 今年あと幾つか海外試合サポートは残していますが、並行して来年以降の新たな施策に向けた仕込みにも
 着手していこうと思います。


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