関連ブログ記事・・・2024/12/13~14付「尼崎市園田から三菱電機伊丹製作所に繋がる幹線道路、2024/12時点の工事の様子(前)(後)」
兵庫県公式サイトで、2025/2/12付で令和6年度分の公共事業等審査会における事業評価結果が公開されました。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks04/r06jigyouhyouka.html
当ブログでは評価対象のうちこれまで「都市計画道路園田西武庫線(藻川工区)」「姫路港旅客ターミナルエリア再編整備事業」を取り上げており、まず前者について解説していきます。
藻川工区の2024年度時点の継続事業評価調書はこちら
前回2019年度の評価時点では「用地補償は2022年度で完了予定、左岸アプローチ部は全体舗装・照明も含め2023年度末で完了予定」でしたが、今回の評価調書によれば「用地補償は2023年度に完了したものの、左岸アプローチ部の工事完了は3年遅れの2026年度末になる予定」になっています。そして、総事業費は8億円増の41億円となっています。
工事期間と総事業費が増えた理由としては以下が挙げられています。
① 市道BOX基礎杭をPHC杭から場所打ち杭に変更し、現場の制約から小型の施工機械にて実施した。
② 当初計画では掘削土を流用する予定だったが、粘土質で高含水のため、処分となった。
③ 上記①、②及び労務単価・物価上昇により8億円増額する。
④ 地元要望による左岸アプローチ部の分割施工に伴い、事業期間を3年延伸して令和8年(2026年度)までとする。
つまり、地元としては「工事期間の短縮」よりも「工事による生活への影響の低減」を優先させたようですね。確かに、アプローチ部だと家の前にコンクリートの壁や高架橋ができるだけであり、完成しても通過交通が増えるだけで地元の利便性が大きく向上するわけではないですからね・・・