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高松~小豆島のフェリー航路が1つなくなりました

瀬戸内海に浮かぶ小豆島は観光も産業も盛んで、数多くのフェリー航路が存在しますが、そのうち高松発着の「内海フェリー」が3月31日限り休止となりました。

https://news.ksb.co.jp/article/14322965

小豆島にはもともと土庄町・池田町・内海町(うちのみちょう)の3つの自治体があり、それぞれと高松の間に古くからフェリー航路があり1日何便も運航されていましたが、今回休止になったのはそのうち旧内海町にある草壁港発着の航路です。ちなみに内海町と池田町は2006年に合併して小豆島町になりました。

1隻のフェリーで1日5往復していましたが、3年おきに開催される瀬戸内国際芸術祭の会期を中心に利用が多く、内海フェリー社は今後は明るいと見込んで新造船を建造したものの、2020年に入って一気に状況が暗転したため、同社の経営陣は自力再建を断念し、2020年8月に(既に小豆島発着の3つの航路を運航している)岡山の両備グループの傘下入りしました。

しかし、3つの航路のうち1つは同じ小豆島町の池田港と高松港を結んでおり、池田港~草壁港間は車で10分ちょっとしかかからないとあって、両備グループは草壁港発着便を休止して代わりに池田港発着便を増便することを決めました。

https://news.ksb.co.jp/article/13854595

https://news.ksb.co.jp/article/14124873

草壁港周辺の住民からは反対の声があがり決起集会も開催されましたが、方針は変わらず、最後の日を迎えました。

4月1日からは、池田港発着便は3往復増便されて1日11往復となり、「小豆島町と高松を結ぶ航路」としては2往復減にとどまったわけです。

https://ryobi-shodoshima.jp/time/kokusai_ferry/

 

内海フェリーのホームページは4月1日現在まだ生きており、

https://www.uchinomi-ferry.co.jp/

結果的に航路休止の引き金となった新造船「ブルーライン」の写真も掲載されています。この船は2020年10月6日に就航しましたが、この経緯から何のセレモニーも開催されず、初日の模様は重大な人身事故のニュースとして報道されました(Wikipediaの「内海フェリー」の項目参照)。僅か半年で定期運用を失ったわけですが、しばらくは他の航路のフェリーのドック入りの際の代船として活躍するのでしょうか? 2022年の瀬戸内国際芸術祭での再起が期待されます。

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