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姫路港の旅客船発着エリアの状況(2023/7時点)後編

ブログ前編はこちら

姫路港旅客ターミナルエリア再編整備事業に関するブログ記事(2023/7/3)はこちら

姫路港旅客ターミナルエリア再編整備事業の新規事業評価調書(2019年時点)はこちら・・・当初時点でのスケジュールや再編整備後のイメージも掲載

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現在フェリーや旅客船が発着するエリアの西側にある飾万津臨港公園ですが、南側の海に面した部分は家島諸島方面の貨物船でやりとりされる物資の物揚場となっており、一般人は立ち入りにくくなっています。再編整備事業完了後は、ここはプロムナードになる予定です。

こちらから、本来の用途としては使われていない旅客船ターミナルを望む。海側の中央部にブルーシートがかけられており、1階内部の解体工事が始まったのかもしれません。上記新規事業評価調書によれば、1階は家島諸島方面の貨物船でやりとりされる物資の倉庫として使われている(いた?)とのこと。

一方、上記新規事業評価調書によれば、現在この旅客船ターミナルがある場所のすぐ前にフェリー桟橋が設置されることになっていますが、こちらの工事が行われている気配は全くありません。

以前は海沿いに旅客船ターミナル方面に行けたのですが、工事のため通行止めです。ただ、工事看板には「セメント配管を更新しています」(ターミナル解体工事ではない)とあり、工期は2023/2~2024/3のまる1年です。

この岸壁の背後には株式会社トクヤマのサービスステーション(同社の工場で生産されたセメントを小分けし需要家へ配送する機能を持つ施設=上の写真のバックに見える構造物は、セメントを貯めておくサイロ)があり、セメントはその前に岸壁に接岸したセメント運搬船から直接サービスステーションに運ばれています。しかし、再編整備事業ではサービスステーション自体は移転しない一方、岸壁の前に家島諸島への高速船の桟橋が設置される予定で、代替手段として別の岸壁に接岸したセメント運搬船からサービスステーションに直接セメントを送り込めるような配管を新設するようです。

このセメント配管更新工事は高速船およびフェリー桟橋新設の前提条件となるため、兵庫県の担当部署内では「桟橋新設工事の一部」と認識しているのかもしれませんね。

岸壁沿いには行けないので、トクヤマのサービスステーションの西側の臨港道路(大型トラックが頻繁に行き交います)を迂回して、旅客船ターミナルの前までやってきました。広い駐車場がありますが、利用は旅客船の利用者ではなく家島諸島方面の貨物船で運搬される物資を運ぶトラックがメインだったことでしょう。家島諸島には自動車積載可能なフェリーは運航されていません。

陸側から見ても、建物自体の解体工事には着手していません。

南側に工事事務所があります。ただ、こちらの工事の内容に関する看板はどこにも見当たりませんでした。

工事中の迂回路を示す看板。この場所での工事は今後「旅客船ターミナルビル解体→フェリー桟橋新設→新旅客船ターミナルビル建設」と進むはずで、再び岸壁沿いに歩けるようになるのは当分先です。

ということで、現地で高速船・フェリー桟橋の設置工事が始まるのは、早くて2024年春のような感じです。そして、一連の工事の間は、クルーズ客船の寄港は厳しそうですね。

(おわり)

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