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国道24号城陽井手木津川バイパス、まもなく着工?

国道24号は京都府~奈良県~和歌山県を結ぶ幹線道路ですが、京都府城陽市から木津川市木津地区の間の木津川東岸を通る区間は現在も片側1車線のままです。そしてうち半分程度は木津川の堤防上となっており水防上問題がある上に、歩道が全くないどころか路側帯もほぼなく、河川側はガードレールさえありません(堤防としての機能を優先させるため)。そして、木津川東岸側には他に大型トラックがまともに走れる並行道路は存在せず、事故や豪雨災害などで通行止めになれば木津川の対岸に迂回する必要があります。

該当区間の全体像(GoogleMap)

堤防上区間のストリートビューの一例

そしてとどめを刺すのが、木津川市山城町と木津町の間で木津川を渡る泉大橋です。1951年に架設された見るからにクラシックなトラス橋(Wikipedia参照)で、別途歩行者・自転車用の橋が架けられているものの2車線の車道部分は余裕がありません。

前者については、東側の山すそに新たに2車線バイパス「国道24号城陽井手木津川バイパス」が計画されており、2019年に新規事業化されました。

https://www.kkr.mlit.go.jp/kyoto/project/vitality/dp14ek0000000p6r.html

https://www.kkr.mlit.go.jp/kyoto/project/vitality/dp14ek0000000p6r-att/190912_jyouyouidekidugawabppanhu.pdf(事業パンフレット)

北側は国道24号の現道ではなく、新名神高速道路<建設中>の城陽スマートICに接続します。

ただ、本格着工までにはまだ至っていません。2021/4/29付ブログ記事で紹介した近畿地方整備局管内の「防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム」によれば、「R4年度 城陽~井手地区 改良工着手予定」とあり、2022年度内に着工するものと思われますが・・・

そして、バイパスの南側も国道24号の現道には接続しません。泉大橋から1kmほど国道163号を走った上流側の木津川には、最終的には同バイパスの終端と接続することになる木津川橋が架設され、2020年3月15日に開通済みです。木津川橋およびその南側の関西文化学術研究都市木津地区を貫く都市計画道路は、開通と同時に国道163号に編入されそのバイパスとして機能しています。城陽井手木津川バイパスの開通の暁には、新名神と学研都市木津地区を直結する幹線道路としての役割も担うことになります。

https://www.kkr.mlit.go.jp/kyoto/news/press/2019/sih68m0000002tvm-att/200122_kiduhigashikaituu.pdf

ただ、確かに伊賀地方や南山城村・和束町などから奈良市内に行くにはこのバイパスを経由するのが順路になったものの、城陽市南部や井手町から奈良市内に行くには現状では大きく迂回する形になるため泉大橋の交通量はそれほど減っていないものと推測されます。現在も既に老体に鞭打つ形の泉大橋は、当分先と思われる城陽井手木津川バイパスの木津川市内区間の開通までは、隠居の身にはなれないようです。

コメント一覧

釜ケ谷
件の関西文化学術研究都市木津地区に住んでいる者としては、住宅地が幹線道路化することに非常に懸念があります。現在においても既にトラックや騒音の激しい車、バイクの交通量は増しており、穏やかな土地であった場所が損なわれている事実があります。住宅地として拓かれた地域を、バイパス終点に据えた計画は、私個人としては反対です。
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