北海道の函館市や渡島半島一円で路線バスを運行する函館バスは、2023/8/28付で特殊区間制運賃エリア(主に函館市街地)の運賃値上げを申請しました。
http://www.hakobus.co.jp/files/2023/unchinkaitei/20230828_unchinkaitei_release.pdf
実施予定日は2023/12/1、平均値上げ率は15.17%で、1区が210円→250円・2区が240円→280円など各区間運賃が40円ずつアップします。また、現在存在する乗継割引制度(特殊区間制運賃エリアでは160円割引)は、ICカード「イカすニモカ」の場合のみ維持し、現金による割引は廃止します。
函館市街地ではかつて函館バスのほか函館市営バス(2003年廃止)も運行しており、この特殊区間制運賃はその当時からのものです。
また、北海道の胆振・日高地方一円で路線バスを運行する道南バスは、2023/7/19付で苫小牧市内エリアの運賃値上げを申請しました。
実施予定日は2023/12/1、平均値上げ率は上限運賃ベースで28.90%(実施運賃はこれより抑制)で、苫小牧営業所~苫小牧駅前間の運賃は250円→320円、苫小牧駅前~勇払正門間の運賃は400円→530円などとなっています。
苫小牧市内ではかつて道南バスのほか苫小牧市営バスも運行しており、JR苫小牧駅脇には市営バスの立派なターミナルがありましたが、市営バスは赤字が嵩むため2012年3月限り廃止となりました。
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/files/kouhou/pdf/908_90662490.pdf
市営バスターミナルのほうは市営バス廃止後もしばらく路線移管先の道南バスが使用していましたが(2012/6当時のストリートビュー参照)、老朽化が激しいため2015年10月末に閉鎖されました。(2017/6当時のストリートビュー参照)
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/shisei/kokyokotu/bus/ekimaebusunoriba.html
現地のストリートビューは2018/6が最新ですが、2023年時点も再開発には着手されず廃墟への道をたどっているようです。苫小牧駅周辺には他に「駅ビルの廃墟」「再開発ビルの廃墟」もある一方、駅から4km東の線路沿いにあり栄えているイオンモール苫小牧の付近には人の乗り降りができない貨物駅しかありません。