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訪問税導入&PASPY廃止に伴いJR宮島フェリーのICカード対応などに変更あり

関連ブログ記事・・・2022/3/6付「広島独自の交通系ICカード廃止→後継はどうなる?」、2023/7/21付「2023/10/1から宮島口~宮島航路値上げ+訪問税100円も徴収へ

世界遺産・安芸の宮島と対岸の宮島口地区を結ぶJR西日本系のJR西日本宮島フェリーは現在広島地区独自のICカード「PASPY」が使えますが(PASPYエリアではICOCA・Suica・PASMOなど全国相互利用対象交通系ICカードも利用可能)、PASPYは2024年秋をめどにサービス終了が決まっているほか、2023/10/1からは入島時に原則として訪問税100円を航路運賃と一括して徴収することになります。

この2つの理由から、運賃収受方法やICカードのサービス内容が変更となります。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230830_00_press_miyajimaferry_icoca.pdf

1.ICOCAシステムを導入した自動改札機の設置(2023/9/13から)

 現在宮島口→宮島の乗船の際は宮島口桟橋では改札を行わず、宮島桟橋での下船時に改札を実施(ICカードの場合はPASPYの処理機で対応)していますが、並行する松大汽船同様に宮島口での乗船前に改札を実施する方式に変更します。つまり、「ICOCAシステムを導入した自動改札機」は宮島口桟橋側のみに設置されることになります。

 なお、この措置により2023/9/13以降はPASPYでの乗船ができなくなるものと思われますが、このブログを書いている時点のPASPY公式サイトでは特段のアナウンスはありません。

2.ICOCA定期券の発売開始(2023/9/13から)

 現在のJR西日本宮島フェリーはPASPYのシステムを利用しているのでICOCA定期券は発売できませんが、これをICOCAシステムに切り替えることにより、JR鉄道線連絡も含むICOCA定期券が発売可能になります。ICOCA連絡定期券の発売対象は2023/9/13時点では「宮島口駅から100 ㎞以内のICOCAエリアの駅」ですが、2023/10/1からは早くも縮小されます(呉線の広より東側の各駅および山陽線糸崎・新南陽・福川・戸田の各駅を除外)。

3.JR鉄道線との連絡乗車券の発売を終了(2023/9/30限り)

 JR宮島フェリーはもともと国鉄→JR西日本直営だったこともあり、JR旅客6社との連絡乗車券の発売が可能になっていますが、訪問税導入に伴うシステム変更により終了となります。

4.宮島桟橋の券売機の発売停止(2023/9/30限り)

 現在は宮島桟橋に設置された券売機でJR宮島フェリーの乗船券および宮島口連絡のJR連絡乗車券<近距離のみ>を買えますが、30日19時頃から順次発売停止となります。

5.宮島訪問税の徴収開始(2023/10/1から)

 宮島口での乗船時に徴収します。ICカードでの利用の際は、宮島口桟橋に設置された自動改札機で乗船料と宮島訪問税を一括して引き去ります。2023/9/30以前に発売されたJR鉄道線とJR宮島フェリーの連絡券には宮島訪問税が含まれていないので、宮島口での乗船前に別途宮島訪問税のみを支払う必要が生じます。

 なお、JR線乗り放題のきっぷ類(JAPAN RAIL PASS、JR-WEST RAIL PASS、青春18きっぷなど)の場合も、これまでフリーパスだったのが、2023/10/1以降は宮島口での乗船時に別途宮島訪問税のみを支払う必要が生じますが、リリース文ではその手段も含め特段触れられていません。

6.WESTER ポイント<チャージ専用>ポイントバックの導入(2023/10/1から)

 同日中に同一のICOCAで「宮島口までJR線に乗車し、引き続き宮島口→宮島間のJR宮島フェリーに乗船」した際に、WESTERポイント(チャージ専用)10ポイントがポイントバックされます。逆パターン(フェリー乗船後にJR線利用)は対象外です。

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