2023/10/31付ブログ記事「世界的スキーリゾートのアクセス「倶知安余市道路」の工事状況について」の続報です。
上記ブログ記事で
>この資料が作成された時点では「2024年度に仁木IC(仮称)~余市IC間部分開通予定」となっており、以南の開通予定は未定です。
と書きましたが、2025/3/23に開通することが決まりました。
https://www.hkd.mlit.go.jp/ot/release/juthpp0000007420-att/iutadl00000007dp.pdf
リリース文では「後志自動車道」となっていますが、これはNEXCO東日本の管轄する有料道路である余市~小樽間と国直轄の無料の高規格道路である倶知安~余市間(=倶知安余市道路)の総称です。
そして気になるのが倶知安<ニセコエリアの中心地>~仁木間の進捗状況ですが、上記ブログ記事で紹介した2022年度末時点の再評価資料より新しいまとまった情報はネット上に存在しないようですので、個別の情報をこちらでまとめて紹介することとします。
1.2024/9/末時点の構造物整備状況
2024/10/15付で専門紙「北海道建設新聞」のサイトに掲載された記事によれば、
・共和~余市間では、橋梁全33橋のうち6橋が完成、13橋で上部または下部を施工中、14橋が未発注
・倶知安~共和間では、橋梁全15橋のうち1橋のみ2024年度に下部に着工
・トンネルは上下線合わせて3本のうち2本で掘削中
とのことです。
2.新稲穂トンネル(R側)の状況
上記ブログ記事で書いたとおり、長さ4km近い新稲穂トンネルは完成2車線でありながら上下線が別々(各1車線ずつ)というレアな構造で建設が続いています。
R側については、2022/11/2に貫通しました。地元仁木町の広報2023年1月号の6ページ目の記載によれば、2022/11/12に地元住民向け見学会があり、2022/12/3に貫通式が執り行われたとのことです。
3.新稲穂トンネル(L側)の状況
一方、L側についてはこのブログ記事を書いている時点でまだまだ掘削工事の最中です。
北海道開発局のサイトには、「国道5号倶知安余市道路 新稲穂トンネルL側共和工区工事」の見学案内が掲載されています。
そして、2024/10/18には北海道土木技術会の「小樽地区・札幌地区合同 現地見学会・勉強会」の中で新稲穂トンネルL側工事(共和工区・仁木工区とも)を見学したようです。