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山陰自動車道出雲市西部の未開通区間の進捗状況について

関連ブログ記事・・・2021/4/30付「 中国地方のミッシングリンク(幹線道路のネットワークの欠落部)はいつ解消?

上記ブログ記事で、日本海沿いの高規格幹線道路のミッシングリンクの1つとして取り上げた

> ・出雲IC~出雲市湖陵町~出雲市多伎町間・・・2024年度開通予定

について、2023/10/20に開催された「令和5年度第1回中国地方整備局事業評価監視委員会」のテーマに取り上げられ、資料が公開されています。

https://www.cgr.mlit.go.jp/cginfo/koukyouhyouka/2023/pdf/R5-1-4-3_izumokoryou.pdf

東半分の「一般国道9号 出雲・湖陵道路」と西半分の「一般国道9号 湖陵・多伎道路」が一括して評価の対象になりました。

この区間が開通すると大田市中心部と出雲市以東が高規格幹線道路で直接結ばれ、石見銀山に行きやすくなりますし、災害に強くなり安全性も増します。

進捗率は、2023年度末時点で出雲・湖陵道路区間が87%、湖陵・多伎道路区間が84%と見込まれており(用地買収率はいずれも100%)、2024年度内の開通はほぼ確実そうです。

ただ、総事業費の方はご多分に漏れず前回2021年度の再評価時より増額となっており、

 出雲・湖陵道路区間・・・35億円増の398億円(約 9.6%増)
 湖陵・多伎道路区間・・・25億円増の284億円(約 9.7%増)

増額分のほぼ6割は「切土工の土質の見直し」となっています。

 

ちなみに、この区間の西側で開通済みの多伎・朝山道路区間は、2021年8月の出雲市多伎町内における国道9号の地すべりによる通行止めの際に島根県の東西分断を防ぎましたが(2021/8/24付ブログ記事「島根県東西の分断を防いだ高規格道路」参照)、実は付近一帯が地すべり多発地帯となっており、2023年7月には多伎・朝山道路区間沿いで路面変状が発生しました。通行止めは発生翌日に解除されましたが、今後の地すべりによる被害を防止するため「山陰道地すべり対策検討委員会」が複数回開催されています。

https://www.cgr.mlit.go.jp/matsukoku/information/pressrelease/2023/5_1212.pdf

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