8月18日、島根県出雲市多伎町内の国道9号において道路上や擁壁に大規模なひび割れが発生し、付近が全面通行止めとなっています。
https://twitter.com/road_matsue/status/1427935841213587462
大雨の影響による地すべりが原因ですが、5日経過した8月23日時点でも地すべりは止まっておらず、復旧工事には着手できないでいます。
https://www.cgr.mlit.go.jp/matsukoku/information/pressrelease/2021/5_1030.pdf
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9b7c9f3273a3ac8825c51aa94b0497077845b15
国道を管理する松江国道事務所によると、現場の安全を確保した上で道路復旧に移るため、通行止め解除には数か月はかかるようです。
現場付近では国道と海岸の間にJR山陰本線が並行しており、こちらも運転できない状態で、代行バスが運行されているものの所要時間が鉄道の倍以上かかり列車との接続も悪く、高校生の通学に支障が出ています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/40fe21dceec630013ca702cac4725e00163c5ae1
ただ、幸いなのは、現場のさらに山側に2019年3月に高規格道路「多伎・朝山道路」が開通しており、こちらを代替手段(道路交通のう回路、鉄道代行バスの経路)として使えることです・・・
http://www.cgr.mlit.go.jp/sanindo/progress/shimane/04/index.html
多伎・朝山道路がなければ、島根県東西の行き来は相当な迂回を余儀なくされ、遥かに山の中の三瓶山付近まで回り道せねばならなかったはずです。
2018年の西日本豪雨で同様の被害が発生していれば、どれだけの影響があったことでしょう・・・ やはり、国土の強靭化の一環としての幹線道路の整備(冗長化)が必要なことがわかりますね。