ミュー ・ 百花春至為誰開

月山・葉山・野菜つくり・短歌・スケッチ

初夏の朝日連峰 & 果樹園 ※寒河江市・柴橋

一陽来復

2010-03-08 | Weblog

寒河江市石持・奥羽山脈  山の向うは宮城県 2010・3・8 PM5時


一陽来復・・・・・・・冬が終り やがて春が巡ってくる事
    
      ・・・・・・・悪いことが続いた後 やがて幸運がやって来る事


寒河江市石持

同上・寒河江市民文化センター


1週間前まで 

人が踏み入れぬほどの

深い雪に覆われていた農道

ところどころ 黒い地面が

やっと姿を現した


白と黒が微妙に入り混じった

春の大地の

見事なコントラスト


冬の終り 

再び巡って来た春の歓び


眼の前に

去り行く者と来たるべき者の

二つの季節が入り混じった 

見事な風景が拡がっていた


必ずしも・・・・・・・・・・・

去り行く者が敗者で

来たるべき者が勝者

とは限らない


それは巡る季節の 

一陽来復の歩みに過ぎぬ


雪融けが進み

私とナナの

散歩ルートが格段に拡がった


我が家のサクランボ畑


我が家のサクランボハウス

この冬は 

雪が少なく 無事だった


3年前・・・・・・ 私一人で 一冬で3度もハウスの雪降ろしをした

ハウスの繋ぎ目の僅かな幅の雨樋に

1m以上の雪が 積ってしまう

そのまま放置すると 

雪の重みで ハウスがつぶれてしまう

雪でつぶれた隣の園芸ハウス


3年前に比べ 

今冬の積雪は

はるかに少なかったようだ


ナナと葉山

ふきのとう


雪が融けて間もない 用水路の北斜面

沢山のふきのとうが・・・・・・・・


一寸かわいそうな気もしたが

持っていたビニール袋が

いっぱいになるほど 

ふきのとうを摘んで来た

寒河江市石持

同上 長岡山の北麓(石持)・・・・・古戦場跡 菖蒲沼辺り・・・? 今はのんびりとしたサクランボ畑が広がっている

文明十二年(1479年)長岡山の北の麓に拡がる天神原から菖蒲沼にかけて 寒河江式部太夫と伊達兵部輔成宗の重臣桑折播州宗義が一戦を交えた古戦場跡

時に文明十二年3月15日未の刻(今から丁度531年前) 五百川方面から寒河江に攻め入った桑折播州宗義は 寒河江軍の謀略にはまって次第に劣勢となり 寒河江川を渡った時にはたった一人となってしまった

もはやこれまでと悟ってやがて自害した・・・・・・・・・・・・・・

531年前の3月十五日・・・・・・・もっともっと雪深い山裾ではなかっただろうかと思う


ふきのとうのてんぷら


散歩から帰って

早速ふきのとうのてんぷらをご馳走になった


深い雪を被って

長い冬をじっと辛抱して来た

ふきのとう


てんぷら 味噌汁

ほろ苦い 舌の痺れ 

春の香り

まさにそのものだった


五百有余年の時を眠り続ける

古戦場跡の静けさ

今年もまた 春の足音に目覚め

見事なサクランボの花を

咲かせてくれることだろう・・・・・・・・・