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スクラッチ木造帆船製作日記と映画、スタトレなどあれこれです。

 和船関係書籍

2006年06月24日 | 海洋関係本紹介
 18世紀のリグとリギングの精読もストックが心細くなってきました。作業のほうは、和船の項で停止しています。和船の項目の内容が、私が知っている程度の知識とさえ矛盾する部分があるので、調べ始めたら、戻ってこれなくなったのです(^。^;)
 調べる手順を間違えたというか、日本語の帆船関係の書籍が極端に少ないという状況からの先入観で、和船の書籍を探ろうとせず、図版や模型をあたる方向に進んでしまいました。それはそれで、色々楽しかったのですが、精読という作業からみれば、もっと色々書籍を調べるべきでした。もともと、持っていたのは、船の科学館で購入した『日本の船、和船編』だけだったのですが、これが実に壷を押さえた良い本で、カラー図版も多く、非常に勉強になる内容でした。もともと和船にはそれほど興味を持っていなかったので、この本で得られた知識で充分満足だったわけですが、誤りを訂正しようとすると、入門書としての性格も持っているこの本だけでは不十分な点もありました。
 その後、絵馬や模型などを色々見ながら矛盾点などを洗い出したりしていたのですが、以前ご紹介した『和船』という二部の書籍にめぐり合い、和船の運用、特に江戸時代における和船の発達について知ることができ、興味を掻き立てられました。
 でも、この二種の書籍では、いわゆる艤装関係、構造関係の具体的詳細はあまり知ることができず、作業が頓挫していました。(これらの書籍の目的とするところが、そうした詳細には無く、前者は総括的な発達史と入門的知識、後者は、その運用面における発達史に焦点を当てているからです。どちらの書籍も、非常に優れた書籍です。)
 そうしたわけで、偶然であった書籍以外、あまり書籍を調べるということをしていなかったのですが、先日ひょんなことから、目的に適った本を入手しました。
 成山堂書店から出版されている『大和型船(船体・船道具編)』です。和船の各部の名称も、おそらく、この本が、最も詳しいのではないでしょうか。なお、航海・運用編も出ているようですが、こちらはまだ入手できていません。
 
 考えてみれば、和船の項目をすっ飛ばして後回しにして、どんどん先を読んでゆけば良かったのですが、順番どおり精読していっているので、あと1/3を切った状態のまま、停頓しているわけです。
 なんとか、ストックがなくなる前に、先に進みたいのですが、どうなりますことやら・・・。
 まあ、あれこれ手を広げすぎているのがいかんわけではあるんですけどね。

 
大和型船 船体・船道具編

成山堂書店

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和船〈1〉

法政大学出版局

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和船〈2〉

法政大学出版局

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