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父の聖餐式のはずが

2012-03-03 18:48:21 | 宗教・教会

 今日は父の初めての聖餐式のはずだった。
 教会の牧師先生と、伝道師先生の4人で病院へ。

 すると、父は寒気がすると言って震えていた。
 言葉ももうあまり通じないし、何を言っているのか分からないほどだ。
 電気毛布を入れてもらってもまだ寒いというので、
 これから熱が上がるのだろうとの予測。

 聖餐式も出来ず、牧師先生が差し出したお水も飲めず、
 結局、少しひどくなった状態を見て帰ってきた。

 途中で主治医より連絡あり。
 感染症を起こしているので、このままでは今日明日までもたない。
 抗生薬を投与して様子を見たいがどうだろう?とのこと。
 それに了解して、先生たちとは教会で別れる。
 
 ちょうど今日は姉が試験外泊の日なので、姉に連絡をし、
 とんぼ返りでまた高速を飛ばし、
 姉を病院へ連れて行くことになった。

 父はかぼそい聞き取れなさそうな声で、
 「いろいろ面倒かけたな」「すまんかったな」と姉に言った。
 姉はどう思ったのだろうか?
 半年にわたる介護で自分も入院するまでになってしまい、
 そんな父の言葉を姉はどううけとめたのだろうと私は思った。

 個室に移った父は静かに眠っていた。
 個室はいい。
 部屋のざわめきが遮断されて落ち着ける空間だ。
 隣の人の苦しげな声も聞こえない。

 今日はもう少しゆっくりと眠って、
 明日少しばかり落ち着いてくれているといいなと思っている。

 「イエスさまのところへ行く」
 はっきりと牧師先生に言った父の言葉は一生忘れない。

 くぅ

コメント (2)
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