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大学生のシンポジウム

2010-03-29 19:43:04 | 日記
今朝の午前0時が抄録の締め切りだったので、昨夜10時頃応募してきた抄録をデータベースに移植した。 ー 約70件。
とりあえず、ファイルを持って今日仕事に行ってみると締め切り前の2時間で20件以上の応募があった。
大学生ってやつは、という感じだ。
慌てて残りを取り込み、午後の会議へ。
口演のセッション振り分けをして、抄録の内容からセッションの副題を付ける。
今回はバラエティーに富んでいて面白い。

例えば、セッション1-3は神学、古典、中世。
まるで違う畑なので興味津々で選ばれた抄録に目を通す。テーマが面白い。

例えば、カトリック教会の中で女性が神父になれなかったことの歴史的意義とそれが現代にもたらす影響を考察した論文。
ローマのトラヤヌス帝のダキア併合と、トラヤヌス以降の皇帝にそれがもたらした負担(主に維持するための)を論じたもの。
中世の書物のレイアウトにおける、図表と本文の乖離がページ内の緊張をもたらしている事実を指摘し、その真意に迫る論文。
いずれも、自分にとっては斬新な視点で勉強させてもらった気がした。

他にも、コンピューター学科からは電話機(アイフォーン等)についている加速度検知器のデータを解析することにより、個人特定が可能だというデータが提出された。
つまり、誰かに電話機を貸しても本人じゃないと分かる、或いはGPSデータと組み合わせてアリバイとして利用できるというものだ。

日本では受け入れられそうもない研究としては、大学生のHIVに対する知識レベルを調査して、性意識と性行動にそれがどう反映されているかを解析したもの。
驚くべき結果が待っていた。

シンポジウムとしては予想以上に充実している内容だ。