最近の出来事

ニュースや新しいテクノロジー、サイエンスについて感じること。

逆境を乗り越えたハナミズキとツツジ

2011-05-19 09:46:36 | 日記

庭のツツジとハナミズキが満開となった。
奥に見えているのがチェロキーといわれるハナミズキ。

4年前に竜巻におそわれた際に隣のリンゴが根こそぎ持って行かれたが、このハナミズキはがんばった。
(隣家のジープの上に着地していた。)
ハナミズキは大きな枝が数本折れたが幹が無事だったので大丈夫かなと期待はしていた。

翌年、見事にピンク色に染まった時はほっと一安心した。

ツツジは去年病気にかかったが大手術(剪定)をして持ち直した 。
裏庭のツツジは毎年順調に見事な花を付けるが、こちらはそうはいかない。
苦労をかける木には特別感情移入をしてしまうのでどうしてもこの咲っぷりには感動してしまう。

一方チューリップの方はもう終わりだ。
今年は同時に咲かず、色毎に順番だった。
黄色、赤、白、そしてピンク。
今はピンクだけが咲いている。


ブラックベリー Playbook のリコール

2011-05-16 14:04:15 | 日記

ブラックベリー (RIM) が Playbook のリコールをしている。
どうやらソフトウェアに問題があるらしい。
ライセンスに同意できないため、初期設定が止まってしまうという症状だ。

ユーチューブに不具合を示す動画が投稿されている。
この動画では、初期設定の様子が撮影されている。
WiFi の接続 を確認し、日時の設定をするところまでは順調だ。
その後、場所の選択から先に進めないことがわかる。

これはソフトウェアの不具合だが、ハードを交換する方が早いという。
ほとんどは小売店の倉庫でまだ眠っているそうだから。
どうやら売れ行きは芳しくないようだ。


iPhone 5

2011-05-14 23:47:52 | 日記

iPhone 5 のデザインがそろそろ漏れてきた。
見た目上一番大きな変化はフラッシュの位置だろう。

まず、Electronista が背面に2つ穴のあるケースを報告している。
続いて Apple Pro (台湾のサイト)がカメラの部品を紹介している。
これによると背面のカメラからフラッシュの干渉を防ぐ部品が消えている。

iPhone 5 の発売は今年9月頃ではないかと噂されている。


サムスン電子の10インチ高解像度パネル

2011-05-13 19:59:07 | 日記

TUAWによればサムスン電子が来週の SID Display Week 2011 で 2560 x 1600 という高解像度の液晶パネルを発表する予定だという。
サイズは 10.1 インチでありながら27インチの iMac並の解像度と言うことになる。
タブレットに搭載されるのだろうか?
画面サイズ 10.1 インチはギャラクシーの上級モデルと同じだが、幾つか問題がある。

まず、消費電力の問題がある。
Pen-Tile テクノロジーで40%の節電に成功したとしているがそれにしてもタブレット向きではない。
さらに、GPUの問題がある。
タブレットでこの解像度を取り扱うのは現状では無理だ。
CPU/GPUがもっと進化しなければならない。

アップル社は技術革新で最先端を行っている。
それでは iPad 3 がレチナ・ディスプレイになるのだろうか?
答えは疑わしい。
まず、Pen-Tile テクノロジーがアップル社の目指している場所と違う。
アップルにはピクセル共有で解像度を稼ぐという発想はない。
Pen-Tile では文字のシャープさが損なわれる。
レチナ・ディスプレイとは相反する概念だ。
解像度の数字より文字の見やすさに重きを置くアップル社が Pen-Tile テクノロジーを取り入れるとは考えられない。

ではどういう使い方ができるのだろうか。
必要条件はかなり高速なCPUと処理能力の高いGPUを備えていること。
電力消費における弱点を気にしない使い方ができること。
GPUに負担をかけるゲーム機に使用することは難しいだろう。
以上を考えると、写真・静止画像の取り扱いに重きを置いたハイエンドラップトップか高級タブレットくらいしか使い道がない。

何年かたって、周辺の技術も進化してくればこのパネルを創り上げた技術力がものを言う時がくるかもしれない。


顔面移植 ー 医学の進歩

2011-05-12 05:25:47 | 日記

APによれば3月に顔面移植を受けた患者が記者会見をしたという。

まずは事実経過:
テキサス州出身の Dalla Wiens (25) が 2008年11月に教会のペンキ塗りをしていて電線に触れてしまう。
電撃創によって視力、鼻、唇、顔面の筋肉と顔面の神経(顔面神経と三叉神経)を全て失った。
いわゆる「のっぺらぼう」状態になってしまった彼は昨年秋に移植を決意する。
YouTube で彼は心境を語っている。(生々しい映像なので注意)
今年3月に臓器提供者が現れ、15時間にも及ぶ手術を受けた彼は順調な順調な回復ぶりをみせ記者会見に臨むことになった。
手術費用は国防省が提供した。

まず何故、国防省か。
戦場で顔面を負傷する兵士がいるため、顔面移植で得られる知見が国防省の利益になると判断したからだ。
そのため、5例の顔面移植手術費用として3億円の研究費を支出している。

昨秋の心境吐露では、鼻から息を吸う、食べる、笑うという行為はあまりにも当然でありがたみを感じたことがなかったと伝えていた。
失って初めて分かる価値があると。
4才の娘、スカーレットのキスをほほに感じたいし、もう一度笑いたいから移植を受けたいと語っている。

今回の記者会見ではそれに加えて、「娘が一見してパパかっこいいよと言ってくれた。」と明かした。
「想像できないかもしれないが、病院のラザニアがとてもおいしそうに香った。」とも。

視力の回復はかなわなかったが、息が出来るようになり、顔面の神経も回復しつつある。
当初は全てをゆるめに設定するのでまだ見た目はすっきりしないが、これからが楽しみだ。
LA Times に受傷前、受傷後、術後の写真が掲載されている。
顔面移植は世界で十数例ほど(米、仏、西、中)報告されているが、日本では皆無だ。


エリザベス女王と iPad 2

2011-05-10 08:18:47 | 日記

英国エリザベス女王が iPad 2 を注文したとの報道があった。
85才にして2台の iPods と携帯電話だけでなく iPad 2 まで使いこなす。
旅行が多いので重宝すると考えているらしい。
火付け役はウィリアム王子とハリー王子だとのこと。

大衆紙サンから女王陛下への助言。
The Sun :大衆紙サンのアプリ(当然か)
Spotify :音楽用ソフト
Vouchercloud :割引券配信ソフト
Racing UK :自分の馬の走りっぷりを観る
Bowlingual :犬語の翻訳(コーギー用)


iPhone 5 と Nuance (音声認識・音声コマンド)

2011-05-09 09:29:03 | 日記

6月の WWDC では iPhone 5 が発表されないという。
幾つかの理由が考えられるが決定的なのは開発の遅れだろう。

以前より、iPhone5 では音声による操作が新たにデビューすると噂されている。
もちろん同様のサービスは現在でも利用可能だ。
しかし、機械を相手に話しかけ "I don't understand you." という返事をもらった人は多いはずだ。
音声認識のソフトによって使用感が大きく異なる。
その意味でアップルは現在の音声認識ソフトの多くは基準を満たさないと考えている。

最近 Nuance と交渉を続けているはこの一環と考える。
第一世代のソフトはもちろん未完成なのだが、それでもある程度のレベルに達しておくべきだ。
しかもその後ユーザーからの不満を聞いてソフトを洗練していく必要がある。
音声認識アルゴリズムで業界トップを行く Nuance の獲得あるいは事業提携は大きな意義がある。

じっくりと時間をかけてもらって、業界を震撼させる新機種を発表してもらいたい。


MobileMe から iCloud へ (アップル)

2011-05-08 23:06:12 | 日記

アップルが’本格的にクラウド事業に取り組んでいるのは良く知られた事実だ。

最近のアップルの動きから目指している地点が見えてくる。

まず、 iCloud の買い取り。
スウェーデンの Xcerion から iCloud の商標を4億円あまりで買った
そして Xcericon は Cloudme.com を4月5日に購入してサービス名の変更をしている。

ロイターによるとアップルは2009年にクラウド音楽サービスのララを買収しクラウドを通じた音楽配信を準備しているとのこと。
さらに、 CNET がアップルとレコード会社とのクラウド事業に関する同意について報じている。

アップルは1000億円を投じてノースカロライナに大規模なデータセンターを建設した。
しかも、2010年秋には既に操業可能になっている。

今年2月にはウォールストリート・ジャーナルが アップルのクラウド事業について報道した。
それによると、MobileMe が大きく変わるというのだ。

iCloud を通じた音楽の配信はもちろんのこと、Ping と MobileMe の合体から、Dropbox や Evernote の機能が追加されそうだ。
即ち、 iPhone で撮影した写真はクラウドやSNSにアップロードできる。
ファイルの交換やバックアップが迅速にかつバックグラウンドで行える。
音楽や映画、テレビ番組、動画、写真などがクラウド経由で配信できる。
その他にも多くのコンテンツ配信が可能だ。

着々とクラウド事業充実の準備を進めてきたアップルが新たなサービスを発表する日は近い。
今回の iCloud は .Mac の時のような失敗をしないことを願う。

サンフランシスコ・クロニクルが Fortune の Adam Lashinsky による記事をまとめている。
サービス開始時の不具合について、スティーブ・ジョブズがクラウドチームを集めて叱咤した。

"You've tarnished Apple's reputation...
Youshould hate each other for having let each other down....
Mossberg, our friend, is no longer writing good things about us."

その場で責任者の首をすげ替えたという。
満を持しての衣替え。
アップルは再び新たな市場に挑戦している。
どんなサプライズを用意してくれているだろうか。


アマゾンクラウドと iOS 機器

2011-05-07 23:39:21 | 日記

Amazon Cloud Player が iOS (iPhone, iPad, iPod Touch) で使える。
アマゾンは公式には認めていないが、現実には動作可能だ。

まず、サファリを使ってアマゾンのサイトに行く。
そこでウェブ用のクラウドを選択する。
ブラウザーがサポートされていないという警告が表示されるが、無視すると 規約が表示される。
承諾して先に進むと、5GBのクラウドが利用可能となる。

すでに、アマゾンクラウドを利用していた人は、iOS 機器からもアクセスが可能となった。
おそらく近日中に正式発表されると思う。

 

膨張したソニー製の電池

2011-05-06 21:56:35 | 日記

今日はちょっとした事件が起きた。

朝起きてくると、MacBook Pro の隣に置いてあった予備のバッテリーの様子がおかしい。
一部分が1ミリほど盛り上がっている。
5分くらいの間に、その盛り上がりがどんどの大きくなる。
そして写真の様な状態に。

アップルに電話を入れて、処理を頼むことにした。
ソニー製の電池で、以前問題になっていたもの。
リコールに気付かず放置していたが、5年間無事に過ごしたなら良しとすべきか。
そのまま捨てるわけにもいかないので、リサイクルはアップルに頼んだというわけだ。

もう一つの電池もまだ新品の70%の受電能力を残しているが見切ることにした。

1006人3月に購入したラップトップに別れを告げた。
RIP


アップルの音楽、映像戦略

2011-05-05 01:46:11 | 日記

USC (南カリフォルニア大学)の Holman 教授がアップル社に招聘されたという。
いわゆるヘッドハンティングだ 。
彼は劇場等でおなじみのTHXを創り出した人で、サウンドの第一人者だ。

これによってアップルの音楽、映像戦略の一端をうかがい知ることができる。
現在のCDの音質(16ビット)では飽きたらず24ビットHFを提供しようと考えているからに他ならない。
現在の iPod や iPhone ではそこまでの高音質を扱うことが無理なので近未来のデバイスを考えているのだろう。
もちろん iTunes を通じた配信も将来的には当然高音質、高画質をめざしているはずだ。
そのための布石と考えれば納得できる。
これ以上はないという最適の人材だと思う。

80年代にはIBMがハードウェアでIT回を支配していた。
90年代にはいりマイクロソフト社がソフトウェアのライセンス販売でITの雄として君臨した。
その間、アップルはライセンス販売で失敗し大きく屋台骨が傾いていた。
PDAの分野でもニュートンで躓き、パームのような成功を収められなかった。
アイデアはあっても、それを消費者のニーズに結びつけることができなかったからだ。

1997年にスティーブ・ジョブズが復帰して流れが変わった。
それ以来、アップルは世界が何を求めているかを察知してそこに先回りできる会社に生まれ変わった。
それどころか、それらの商品をどのように提供すればよいかを熟知している。
ハードウェアの性能が全てではない。
ソフトウェアを提供するだけでは限界がある。
使い心地、そしてメンテナンスが重要だということを iOS 機器で世の中に示した。

今回の動きもその流れと一貫している。
これからインターネットを通じて提供するコンテンツでは質が問題となる。
その意味で、今回のヘッドハンティングは大きな一歩と言える。


アンドロイド携帯とグーグル社の戦略

2011-05-03 07:42:05 | 日記

KBSによれば韓国グーグルの本社に警察による家宅捜査 が入ったという。
個人情報を無断で取得した嫌疑である。
押収された情報が解析され次第、幹部の事情聴取が行われる模様だ。
グーグル社についてはアメリカでもアップル社と共に5月10日の公聴会に召喚されている。

グーグルが収集したモバイル機器の位置情報はどのように活用されるのだろう。
まず、WiFi スポットや携帯電話用中継施設の位置をデータベース化できる。
これにによって位置情報の精度を高めることができる。
先週、アップル社がこの "crowd-sourced database" の重要性を強調した。
あくまでも個人を特定する情報は収集していないとの立場だ。

さらに、こういった位置情報は 次世代の広告作成に必須だ。
携帯電話の近くにある施設の検索や紹介にとって位置情報が本質的だからだ。
特にグーグル社にとっては広告が屋台骨であり、社の存亡がいかに個人情報を収集するかにかかっている。

以前ストリートカー(地図上のストリートビューを作製する車両)で個人情報を「意図せず」集めた過去を持つグーグルは個人情報の扱いについて世間一般と異なる基準を持っている。
第一、個人情報を種々の形で販売することで生計を立てている。
その意味でアンドロイドの成功はストリートカーでの失策を補うタイムリーとなった。
アンドロイド携帯電話をプローブとして、住所録、メール交信記録、行動パターン、ウェブ閲覧記録などを全て収集し解析できるため打ち出の小槌を手にしたようなものだ。
これらのデータはグーグルの将来そのものだと言っても過言ではない。

これから、各国で個人情報に対するグーグル社の企業倫理が問われてくる。
これからの展開によっては大きく次世代のビジネスが変化する可能性がある。


オサマ・ビンラディンとホワイトハウス・ディナー

2011-05-02 12:38:58 | 日記

4月30日にホワイトハウスで記者クラブの晩餐会が開かれた。
この催しは冗談にあふれていた面白いので毎年見ることにしている。

今年はオバマ大統領の出生証明書とドナルド・トランプが主役だった。
まず、オバマ大統領にの冒頭の演説はウィットに富み、楽しめる。
大統領の出生ビデオと称するものが披露されるところまででも笑える。
それにしても "My Fellow Americans" と言うだけで笑いがとれるとは美味しい。

続いて登場したセス・マイヤーの演説は毒が効いていて笑い転げてしまった。
彼はNBCの人気お笑い番組のSNLで台本を書いている。
こき下ろし方があまりに激しくて、トランプ氏の顔が引きつっているのが笑いを誘う。
大統領に向かってさえ就任時に比べて年を取ったとチクリ。

彼がオサマ・ビンラディンに言及した時にオバマ大統領は笑っていた。
今から考えると、すでにビンラディン身柄拘束に青信号を出した後なので笑っていたのかもしれない。


地方の医療崩壊と保険制度

2011-05-01 20:44:12 | 日記

地方病院における時間外労働は常軌を逸している。
ある地域の中核病院では医師の残業時間が月100時間から200時間が当たり前。
ひどい月には240時間に達しそうな勢いだという。
単純に30日で割っても一日あたり8時間。
過労死の基準である月80時間がずいぶん短時間に見える。

その状態で日業常務をこなせるだろうか?
十分休息をとった人と慢性的過労の人とでは差があって当然だろう。
かといって夜間救急を閉鎖するわけにもいかない。
まさに、地方の医師不足は一線を越えた。

この問題は広く知られているように、国の政策によって引き起こされた。
弊害はあったが、古き良き医局全盛時代が懐かしい。
医局の派遣医師によって地方の外科や脳外科医療が支えられていたからだ。
また、労働に応じた報酬制度を考えなければ「見えざる手」によって小児科医や産科医がどんどん消去されるのは必然だ。

もちろん、腕の良い医師が病院に赤字をもたらし、合併症を多く引き起こす医師の方が病院の利益を押し上げる現在の保険システムにも再考の余地がある。
どんなに研鑽しても、新卒と同じ報酬しか受け取れない点数制度も矛盾を抱えている。
いわゆる社会主義医療制度であるが、内因的限界と矛盾によって崩壊寸前だ。

例えば、国民皆保険で保護が厚いため常に高価な最良の治療を求める。
当然のようだが、現実的には医療費の増大という深刻な課題をもたらした。
国際的に見ると、日本の医薬品の選択は特異的だ。
多くの国で重症患者にしか用いない薬が予防的に投与されたりする。
抗生物質の場合、これが本当に必要な際に耐性菌問題で難渋する一因でもある。

それに対して民間保険の場合、過剰投薬を避けるいろいろな制度を設けている。
そう言った努力が社会主義の中では失われていく。
ソ連の崩壊に象徴されるように社会主義の致命的欠陥がここにある。
日本の医療のその2の舞になる恐れがある。

日本の医療制度改革はこれ以上先延ばしできない。


ネットワークセキュリティーと危機管理。(ソニーの場合)

2011-04-27 17:04:43 | 日記

ソニーの凋落を象徴する事件が起きた。
7700万人分もの個人情報が漏出したにもかかわらず数日間隠蔽していた、というもの。
情報漏洩としては規模の大きさと独立した複数のネットワークが影響を受けたという点で特異的だ。
特に後者は、システム自体に重大な欠陥が存在したことを示す。
ソニーが応急措置ではなくシステムの再構築を行っていることもこの推測を支持する。

ソニーの問題はシステムの欠陥ではなく、むしろその事後処理のまずさにあると言える。
個人情報の漏出が発覚してから数日の間、利用者に連絡を取らなかった点は社会信義に反する。
可能性があればその段階で利用者に注意を喚起するべきだ。
情報確認に手間取ったという言い訳は通用しない。

その上規模と重大さの公表がさらに遅れるという失態までさらけ出した。
最も利用者の多いアメリカでは国会議員による公開質問状までニュースで取り上げられている。
ソニーのブランドイメージは長期低落傾向にあり、この事件がそれに拍車をかけることは間違いない。

マイクロソフトや任天堂と激しく競り合っているさなかに起きたセキュリティー問題は大きなダメージとなる。
プレイステーションの利用者にはソニーに忠誠を誓っている人が多い。
これがXboxが直面している最大の課題だ。
今回の事件がマイクロソフトにとって大きな手助けとなる可能性がある。

個人的には昔のソニーを尊敬しており、今でもいくつかソニー製品を利用している。
ウィンドウズのラップトップはバイオが2台(そろそろ引退)。
Point 'n shoot (バカチョン)デジカメは2台ともソニー。
ビデオカメラは公私ともにソニー。
DVDプレーヤーと大画面テレビもソニー製だ。

こうやって列挙してみると、日本のメーカーでは一番数が多いことが分かる。
ところが最近、失望させられることが多い。
デジカメのうち一台は1日に3−4回もバッテリー交換が必要で旅行用には使えない。
eBok Reader も使ってみたが、動作が遅い上に画面が見づらくて使うのを諦めた。
Palm 全盛期にPDA (Clie) を使っていたが、使い勝手の悪さと劣悪な顧客サービスに失望させられた。
不満無く使用できたのはテレビと仕事で使用しているビデオカメラだけだ。

新たな市場を開拓する気力も能力もないと思わせるソニーの動向は悲しいばかりだ。
ソニーの製品から個性が失われてきているだけではなく製品の質そのものも下落している。
ソニーそのものが凋落していると思えてくる。
10年後のソニーに不安を覚える。

誰が何を目的としてハッキングをするのだろうか?
一部のグループの間での名声を得るためか。
それとも、実際にフィッシングをするための材料とするのだろうか。
しばらくは様子を見ないと見えてこないだろう。

ハッカーとセキュリティー会社の戦いは熾烈だが、逆に利用者の良識を信頼して緩いセキュリティーを設定している会社もある。
アメリカの新聞社がその例だ。
ニューヨークタイムスは毎月20件までという制限付きながら無料で記事を公開している。
上限に達すると、購読(タブレットとコンピューター版をあわせて月$20)を求められる。
ところが、これはいくつもの迂回方法がある。

  1. サファリを使っている人ならば、バー内の Reader ボタンを押すだけで隠されていた記事が読めるようになる。
  2. 制限はアカウント別ではなく機器毎なので複数の機器・ブラウザーを使えば制限を超えて閲覧できる。
  3. グーグル等の検索エンジンを経由すると閲覧記事数にカウントされないので制限と無関係になる、

他にもいろいろ方法があり、20件という記事数制限は事実上無いに等しい。
要は利用者がお金を払う意志があるかどうかが問題となる。

では有料新聞記事に対して利用者はどう反応するだろうか。
有料記事そのものに対する反対は少ないが価格設定に対していろいろ意見があるようだ。
個人的には、4週間で$8というウォールストリートジャーナルは妥当だと考えて購読している。
ニューヨークタイムスについては、コンピューターとタブレットを分ける彼らの方針には反対なのでまだ購読していない。
NYTの4週間で$20はやや高い気もするが一考する価値があると思う。
日経の月4000円という価格は明らかに不当な上、購読者にまで負担を求める態度は容認できない。
購読しないことで態度を示していきたい。

 個人情報はもっと大切に扱うべきで、一つのサーバーに全ての情報を保存することはあり得ないはずだ。
先日のイプシロンのデータ漏出ではメールアドレスと名前だけで、パスワードやクレジットカード情報は無事だという。
その上、ユーザーに対する情報開示は迅速で、メールによる警告がすぐに配信された。
この2点だけでも事後処理の違いが際だつ。
ソニーにはもっと高い企業倫理を期待する。