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サムスン電子の10インチ高解像度パネル

2011-05-13 19:59:07 | 日記

TUAWによればサムスン電子が来週の SID Display Week 2011 で 2560 x 1600 という高解像度の液晶パネルを発表する予定だという。
サイズは 10.1 インチでありながら27インチの iMac並の解像度と言うことになる。
タブレットに搭載されるのだろうか?
画面サイズ 10.1 インチはギャラクシーの上級モデルと同じだが、幾つか問題がある。

まず、消費電力の問題がある。
Pen-Tile テクノロジーで40%の節電に成功したとしているがそれにしてもタブレット向きではない。
さらに、GPUの問題がある。
タブレットでこの解像度を取り扱うのは現状では無理だ。
CPU/GPUがもっと進化しなければならない。

アップル社は技術革新で最先端を行っている。
それでは iPad 3 がレチナ・ディスプレイになるのだろうか?
答えは疑わしい。
まず、Pen-Tile テクノロジーがアップル社の目指している場所と違う。
アップルにはピクセル共有で解像度を稼ぐという発想はない。
Pen-Tile では文字のシャープさが損なわれる。
レチナ・ディスプレイとは相反する概念だ。
解像度の数字より文字の見やすさに重きを置くアップル社が Pen-Tile テクノロジーを取り入れるとは考えられない。

ではどういう使い方ができるのだろうか。
必要条件はかなり高速なCPUと処理能力の高いGPUを備えていること。
電力消費における弱点を気にしない使い方ができること。
GPUに負担をかけるゲーム機に使用することは難しいだろう。
以上を考えると、写真・静止画像の取り扱いに重きを置いたハイエンドラップトップか高級タブレットくらいしか使い道がない。

何年かたって、周辺の技術も進化してくればこのパネルを創り上げた技術力がものを言う時がくるかもしれない。



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