アップルが’本格的にクラウド事業に取り組んでいるのは良く知られた事実だ。
最近のアップルの動きから目指している地点が見えてくる。
まず、 iCloud の買い取り。
スウェーデンの Xcerion から iCloud の商標を4億円あまりで買った。
そして Xcericon は Cloudme.com を4月5日に購入してサービス名の変更をしている。
ロイターによるとアップルは2009年にクラウド音楽サービスのララを買収しクラウドを通じた音楽配信を準備しているとのこと。
さらに、 CNET がアップルとレコード会社とのクラウド事業に関する同意について報じている。
アップルは1000億円を投じてノースカロライナに大規模なデータセンターを建設した。
しかも、2010年秋には既に操業可能になっている。
今年2月にはウォールストリート・ジャーナルが アップルのクラウド事業について報道した。
それによると、MobileMe が大きく変わるというのだ。
iCloud を通じた音楽の配信はもちろんのこと、Ping と MobileMe の合体から、Dropbox や Evernote の機能が追加されそうだ。
即ち、 iPhone で撮影した写真はクラウドやSNSにアップロードできる。
ファイルの交換やバックアップが迅速にかつバックグラウンドで行える。
音楽や映画、テレビ番組、動画、写真などがクラウド経由で配信できる。
その他にも多くのコンテンツ配信が可能だ。
着々とクラウド事業充実の準備を進めてきたアップルが新たなサービスを発表する日は近い。
今回の iCloud は .Mac の時のような失敗をしないことを願う。
サンフランシスコ・クロニクルが Fortune の Adam Lashinsky による記事をまとめている。
サービス開始時の不具合について、スティーブ・ジョブズがクラウドチームを集めて叱咤した。
"You've tarnished Apple's reputation...
Youshould hate each other for having let each other down....
Mossberg, our friend, is no longer writing good things about us."
その場で責任者の首をすげ替えたという。
満を持しての衣替え。
アップルは再び新たな市場に挑戦している。
どんなサプライズを用意してくれているだろうか。