




毎日新聞2018年3月11日 地方版
自治会などが発行するニュースや新聞の内容を競う「なら自治会ニュースコンクール2017」(同実行委主催、毎日新聞奈良支局など後援)の表彰式が10日、河合町のまほろばホールであった。県内7市5町から23団体が参加。最優秀賞には河合町の星和台自治会が発行している「星和台ニュース」が選ばれた。
コンクールは東日本大震災をきっかけに、2011年から始まった。当時、被災地での安否確認や情報連絡手段として紙媒体が非常に有効だったことから、自治会が地域情報を共有、発信するニュースなどの在り方を探ると共に地域の連帯意識を高める狙い。応募条件はニュースを年2回以上発行していることなどで、記事内容に加え、構成や見出しなども審査された。
表彰式では、元毎日新聞論説委員の津野恭誉・審査委員長が「全体的に評価の高い紙面が極めて多かった。昨年創刊して応募したのが4団体あり、コンクールが創刊や復刊の動機付けになっている」と講評した。
毎日新聞社賞には、香芝市の西真美自治会が発行する「西真美だより」が昨年に続き選ばれた。自治会活動と関係団体の情報をバランスよく丁寧に掲載し、高齢者や子育て世代、子供への目線がはっきりしている点が評価された。さらに、前回まで5年連続で最優秀賞を受賞した同市の真美ケ丘自治会の「まみがおか」は「殿堂入り」の称号を得た。講評や審査委員一覧は、河合町ホームページに掲載される。【矢追健介】
他の受賞者は次の通り。
【優秀賞】泉台ニュース(河合町・泉台自治会)▽大宮地区総合広報紙きずな(奈良市・大宮地区自治連合会、社会福祉協議会)▽北今市だより(香芝市・北今市自治会)【審査委員奨励賞】葛城台ねっとニュース(上牧町・葛城台コミュニティねっと)▽なんごう瓦版(御所市・南郷自治会)▽六道山区よりお知らせ(広陵町・六道山区)▽中山台ニュース(河合町・中山台自治会)▽自治連合会だより きずな五條(五條市・同市自治連合会)
最優秀賞に選ばれた「星和台ニュース」は原則年4回発行されている。A4判平均12ページで約500部作製し、全戸に配布している。
星和台自治会の北村眞知子広報部長(59)は「必ず現地に行き、自分たちの目や耳で取材するのが柱」と話す。夜回りのボランティア活動を取材した際には、一人暮らしの高齢者の孤独を和らげようと活動が10年以上続けられていることを初めて知り、感動を覚えたという。
審査委員は「カラー写真をうまく使ったレイアウトで地域を盛り上げる意欲が伝わる。夜回りを取り上げた記事は秀逸。簡潔な文章と写真で夜回りの意義を実感させており見事」と評価した。自治会の浜田麻美会長(41)は「率直にうれしい。受賞できたのは自治会員やボランティアなどの精力的な活動の力が大きく、今後も続けていきたい」と意気込んだ。
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