昨年12月、公営住宅修繕費の未払いなどの町の不適切な会計処理が発覚し、議員が反発。町議会の審議がたびたび中断してきた。3月定例会は15日に開会したが、その日に流会になった。臨時議会も招集されたが、開会されなかった。

 岡井町長はこの日の会見で「議会が開かれないなか、町政を前に進めたかった」と理由を説明。議会の中で建設に賛否が分かれる認定こども園の整備費約12億円を含む75億2千万円の一般会計当初予算案など25議案を専決処分した。専決処分した予算などは、改めて議会に承認を求めるという。

 一方、疋田俊文議長は取材に対し「専決処分は町長の暴挙だ。臨時議会を開かなかったのは、多くの議案を1日では審議できないためだ」と話した。