キャスト:トミー・リー・ジョーンズ、バビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ケリー・マクドナルド、ロジャー・ボイス、ウッディ・ハレルソン
評価:☆☆☆
コメント:第80回アカデミー賞で作品賞・監督賞・助演男優賞・脚本賞を受賞。コーエン兄弟独特のストーリー仕立てと画面の展開、そして俳優の演技が完成度を高めている。特に独特の「武器」を使用するバビエル・バルデムはゆっくり歩いているだけで怖いほど。コーマック・マッカーシーの小説「血と暴力の国」が原作。
25歳で保安官となりもはや定年前となったトミー・リー・ジョーンズの独白から始まる。舞台設定は1980年となっており、携帯電話が存在しない世界だ。いわゆる激情型犯罪が続出してきたころの話で、「昔」と「1980年代」を比較するところから物語が始まる。
普通のアクション映画と異なり細密な部分の演出にこだわって作成されており、たとえば死体を発見してもすぐには動かず時間を計測して望遠鏡で周囲を観察してからゆっくり「ハンター」は動き出す。家にもどっても床下に武器を隠すなど用意周到な面をみせるそれぞれの登場人物のキャラの描き方がうまい。
77年型フォードが荒野に取り残されていたり、「1922-1980」と刻まれた墓碑銘などで観客はゆっくりと時代設定を理解していく仕組みになっているのがまた心憎い。
荒野の中に木が二本生えていて、その下に死体が眠っているイメージが強烈で忘れがたい。強烈なバイオレンスシーンなのだが、「昔も今も変わらない」という台詞が映画の中にたびたびでてくる。ウッディ・ハレルソンも映画の中で「この国は人に厳しい」という台詞をもらす。「何も変えることはできない」とも。
電話料金請求書などアナログだが確実性のある追跡方法がまた怖い…。
ストーリー:麻薬の売買取引がこじれて商品も金も置き去りにされた現場に元溶接工にしてベトナム出征歴2回のハンター、ルウェリン・モスは遭遇する。「いい予感」がするといってその金をもって逃げるが、独特の「武器」(エアガンのようなもの)と「哲学」をもつ殺し屋アントン・シガーに追跡されることに。そして独自の動きを示すアントン・シガーにも麻薬組織は殺し屋をさしむける…
評価:☆☆☆
コメント:第80回アカデミー賞で作品賞・監督賞・助演男優賞・脚本賞を受賞。コーエン兄弟独特のストーリー仕立てと画面の展開、そして俳優の演技が完成度を高めている。特に独特の「武器」を使用するバビエル・バルデムはゆっくり歩いているだけで怖いほど。コーマック・マッカーシーの小説「血と暴力の国」が原作。
25歳で保安官となりもはや定年前となったトミー・リー・ジョーンズの独白から始まる。舞台設定は1980年となっており、携帯電話が存在しない世界だ。いわゆる激情型犯罪が続出してきたころの話で、「昔」と「1980年代」を比較するところから物語が始まる。
普通のアクション映画と異なり細密な部分の演出にこだわって作成されており、たとえば死体を発見してもすぐには動かず時間を計測して望遠鏡で周囲を観察してからゆっくり「ハンター」は動き出す。家にもどっても床下に武器を隠すなど用意周到な面をみせるそれぞれの登場人物のキャラの描き方がうまい。
77年型フォードが荒野に取り残されていたり、「1922-1980」と刻まれた墓碑銘などで観客はゆっくりと時代設定を理解していく仕組みになっているのがまた心憎い。
荒野の中に木が二本生えていて、その下に死体が眠っているイメージが強烈で忘れがたい。強烈なバイオレンスシーンなのだが、「昔も今も変わらない」という台詞が映画の中にたびたびでてくる。ウッディ・ハレルソンも映画の中で「この国は人に厳しい」という台詞をもらす。「何も変えることはできない」とも。
電話料金請求書などアナログだが確実性のある追跡方法がまた怖い…。
ストーリー:麻薬の売買取引がこじれて商品も金も置き去りにされた現場に元溶接工にしてベトナム出征歴2回のハンター、ルウェリン・モスは遭遇する。「いい予感」がするといってその金をもって逃げるが、独特の「武器」(エアガンのようなもの)と「哲学」をもつ殺し屋アントン・シガーに追跡されることに。そして独自の動きを示すアントン・シガーにも麻薬組織は殺し屋をさしむける…