なるほど・・・・
試写で観たという映画鑑賞の大先輩から
” 原作の 「 しっとりさ 」 が無く残念。 ”
という感想を聞いていたのだが
その気持ちが とてもよくわかった。
映画の初めに モノクロ映像が流れる。
戦前戦後の・・・ あらゆるものが押し流された昭和が垣間見れる・・・
残念ながら映画は この雰囲気を うまく引き継げなかったように感じた。
まず
画面のカットひとつひとつが とても大味で 細やかさがない・・
まるで TVを拡大して観ているような感じがした。
画面の色には 気を使っていたように思えたけれど
カットに神経が回らず 映像からは、ガサガサした印象を受けた。
三大女優競演・・なんだけれど
昭和の雰囲気にぴったりだったのは 木村さんだけで
中谷さんは うまいけれど ちょっと・・・違うように感じた。
広末さんに至っては 『 ヴィヨンの妻 』 で ひと皮剥けた・・ と思ったのに
結婚1週間で消息不明になった 哀れな?妻の心情を
体現できてなかったように思う。
残念ながら
西島クンが 「 生まれ変わって新しい人生を始めたい 」 と思うような
初々しさも 若さという華も 広末さんから、感じられなかった。
( すみません 好みの問題だとは思うのですが・・汗 )
映画の構成は
( 大作を2時間強でまとめているのだから 大変だとは思うけれど )
ご都合主義っぽく
何故 広末さんに 中谷さんが 犯人だとわかったのか?
何故
中谷さんの夫は自殺したのか?
原作には存在しない 弟 という役柄は 何のために作られたのか?
理解しがたく
原作を 十分にこなしきれていない 力不足の脚本だったといわざるを得ない。
犬童監督は 『 金髪の草原 』 『 ジョゼと虎と魚たち 』 『 メゾン・ド・ヒミコ 』 という
私のその年に観た映画のベストになる映画を撮ってらっしゃる
大好きな監督なんだけど
このところ・・少し・・・・ 私とあわない
前みたいに 単館系で 頑張ってほしいと思います。
2009.11.21 「ゼロの焦点」 TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて鑑賞 ★★☆
試写で観たという映画鑑賞の大先輩から
” 原作の 「 しっとりさ 」 が無く残念。 ”
という感想を聞いていたのだが
その気持ちが とてもよくわかった。
映画の初めに モノクロ映像が流れる。
戦前戦後の・・・ あらゆるものが押し流された昭和が垣間見れる・・・
残念ながら映画は この雰囲気を うまく引き継げなかったように感じた。
まず
画面のカットひとつひとつが とても大味で 細やかさがない・・
まるで TVを拡大して観ているような感じがした。
画面の色には 気を使っていたように思えたけれど
カットに神経が回らず 映像からは、ガサガサした印象を受けた。
三大女優競演・・なんだけれど
昭和の雰囲気にぴったりだったのは 木村さんだけで
中谷さんは うまいけれど ちょっと・・・違うように感じた。
広末さんに至っては 『 ヴィヨンの妻 』 で ひと皮剥けた・・ と思ったのに
結婚1週間で消息不明になった 哀れな?妻の心情を
体現できてなかったように思う。
残念ながら
西島クンが 「 生まれ変わって新しい人生を始めたい 」 と思うような
初々しさも 若さという華も 広末さんから、感じられなかった。
( すみません 好みの問題だとは思うのですが・・汗 )
映画の構成は
( 大作を2時間強でまとめているのだから 大変だとは思うけれど )
ご都合主義っぽく
何故 広末さんに 中谷さんが 犯人だとわかったのか?
何故
中谷さんの夫は自殺したのか?
原作には存在しない 弟 という役柄は 何のために作られたのか?
理解しがたく
原作を 十分にこなしきれていない 力不足の脚本だったといわざるを得ない。
犬童監督は 『 金髪の草原 』 『 ジョゼと虎と魚たち 』 『 メゾン・ド・ヒミコ 』 という
私のその年に観た映画のベストになる映画を撮ってらっしゃる
大好きな監督なんだけど
このところ・・少し・・・・ 私とあわない
前みたいに 単館系で 頑張ってほしいと思います。
2009.11.21 「ゼロの焦点」 TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて鑑賞 ★★☆
珍しい!!
でも 映画の出来は本当にいいです。
私は 今年のベスト10に入れます(笑)
エスターは ちょっとなまった英語を喋ります。聞き取りにくいかもしれませんが
テンポはゆっくりです。
ぜひ ご覧下さい。
話を聞いてしまってはいるけど、予告をこの間見てやっぱり観てみようか、と。
木村多江さんは1999年にフジTVで放送された「リング最終章」と「らせん」で貞子役だったのですよ~
もう10年も前なのですね。
知りませんでした。木村さんって
貞子だったの???
私の生涯で一番怖かった映画が
自宅で、「ビデオで観た」『リング』です。・・・が
今年はそれが 書き換えられそう。
『エスター』と『フォースカインド』のおかげで・・(笑)
うちでは彼女の名前がまだあんまり知られてなかった頃はずっと「貞子」って呼んでました。
そういえば今年はNHKで主演ドラマもあったんですよね。
なお、twitterも開設しましたので、フォローいただければ最新情報等配信する予定です。
原作にあったから 無理やりいれたんだと思っていました。
必要なかったような気がします。
弟の存在は 「弟のために」パンパンになった・・ということを印象付けたかったんでしょうね。
中谷VS広末
は 確かに~
どなたかが 中谷さんがうますぎるから 広末さんが沈んだ・・と言ってみえたのですが
おんなじような 意味でしょうね。
しかし・・木村さんは 薄幸の女が
似合いすぎる~~~(笑)
明るい 役もやってほしいですね~
やっぱり原作のように一人の視点(広末さん)からのみ描く手法の方がいいのではないか?
あっちこっちから描いてみせると、落ち着かないのです。
広末さんに何故中谷さんが犯人と分かったのか?
という点ですが、原作ではTVの番組で「戦後のパンパンの中では落ちぶれた貴族や大富豪の娘などもいた」という放送を聴き、はっと思い当たったという設定になっています。
ここを抜くと、確かに何故?と思っちゃいますよね。
中谷さんの夫の自殺。
これは彼が妻の犯行を知り、自分がその罪をかぶろうとした、ということなのでしょうが、それほど二人が愛し合っていたようには思えなかったので、唐突な感じがしました。
これはオリジナルにはない話です。
弟の存在。
これは中谷さんがパンパンになったのはなぜか、ということを表す存在なのでしょう。
でもエキセントリックすぎて、大げさです。
選挙を絡めるのはいいですが、表に出たくない、と言っていたはずなのに、あのひどい傷だらけの顔で壇上で挨拶するのは不自然すぎる。
中谷さんが目立ちすぎて、広末さんのひたむきさが薄れてしまっていたのが一番残念でした。
私は広末さんはそれなりに戦後の女性らしいかわいらしさがあって、よかったと思いますよ。