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『 この国の空 』

2015年08月29日 | 映画感想(日本)
『 戦争と一人の女 』 の脚本を書いた 
荒井晴彦の 久々の監督作品であるということ。
今年が 戦後70年の節目の年であるということ。
から
” 観ないといけない作品 ” として 鑑賞予定していた。


二階堂ふみさんの 演技に対して
「 ? 」 という感想を チラッと聞いていたので
逆に
自分なりの解釈を持って 観ることができた。


彼女の
棒読みっぽい セリフは 演出だろう。
二階堂さんだけでなく 工藤さんも 富田さんも
セリフ回しが いつもと違う。
たぶん
原作の イメージを そのまま表現するため
或いは
「 戦時中 」 を 意識させるための演出。
絵的にも
まるで舞台を見ているかのような 撮り方で
それも 「 平時 」 ではなく 「 戦時中 」 を意識させるためではないか と思った。

が・・・
それゆえ 
この映画の そういった意図や
観るべきものであろうという意義 は分かっても
少し 退屈だった。
途中 10分くらい ( 昼食後の鑑賞だったので )爆睡してしまった、汗
私が
えらそうな感想を 書くのには 少々気が引けるけれど。


飛行機も 爆撃シーンも出てこないこの映画は
「 普通の人々 」 にとって
「 平時 」 が 失われるということは どういうことか?
ということを 示唆したのだと 思う。
工藤 演ずる 里子の母の
実の姉に対する 台詞が 哀しい。

もしも 男たちが 兵隊にとられていなければ・・・?
もしも 市毛の妻子が 疎開していなければ・・・?
もしも 戦争という道を 選ばなければ・・・?


『 ヴァイブレータ 』 しかり エロスを 書かせたら
超一品の 荒井晴彦が
撮った割には エロスが 少なかったのは
「 戦時中 」 という 遠慮からなのか・・・・?


エンディングに流れる 茨城のり子さんの 詩 に 心が痛んだ。


  2015.08.25  「この国の空」  伏見ミリオン座にて鑑賞  ★★★☆




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