映画でお喋り♪猫とひなたぼっこ

もと映画少女の”猫”のお喋りです♪

『 エッセンシャル・キリング 』

2011年12月24日 | 映画感想(欧米)
タイトルバックで はじめて題名をアルファベットで見た瞬間
ある種の予感が・・・
” 本質的な死に方 ” ??? ( なんとひどい和訳! )
ヴィンセント・ギャロの顔や
第67回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞・主演男優賞受賞! につられて観に来たけれど
もしかしたら ただ単に ひとの死に行くざまの映画かも?????


勘は働いたけれど 
すでに始まってからでした。
立派なランチを食べた後だったのに 寝なかった自分を 褒めてあげたいです・・

いえ 映画が 退屈 というわけではなく
本当に 題名通りだっただけでです。
アメリカ兵から逃げる ムハンマドを カメラは追い続けます。
寝なかったのは
荒涼たる風景・冬山の凄さ・美しさ ゆえでしょう。
ストーリーを追う映画ではなく
「 人間 」 を 追い続けた映画だと 言ってもいいと思います。
ギャロの逃げっぷりや
冬山の壮大さを観るだけでも 十分価値があるといえるでしょう。
極限の中で
「 生き 」 続ける為に 人間はなんでも 「 する 」
ということを 描いた映画です。


   
・・・・と解釈すれば
少しは私のイライラも 納まるのかしらん・・苦笑

   アンタ、自分が助かりたいからって
   いったい何人の人を コロシテル訳???
   観ている途中は 無性に腹が立ったのです。
   少なくとも 木こりのおじさんたちに 何の罪があったの????


し・・かっし・・・
あの場面は 予想通りで 
( 絶対やるぞ! とわくわくしてその瞬間を待っていました・笑 )
張り詰めた空気の中でも
笑えてしまいました。 
おっぱい って 赤ちゃんのためだけにあるんじゃない
あれも 水分・食料なんだと
しみじみ 感じさせて頂きました。


そこまで 「 する 」 生き続けたい という 人間の「 業 」を
描いた 秀作だ、と

観終わって 2ヶ月もたった 今なら
思えます。

こういう映画こそ 小さな画面でなく
大スクリーンで 味わうべきものですね。


  2011.10.02  「エッセンシャル・キリング」  名古屋シネマテークにて鑑賞  ★★★★


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本インターネット映画大賞募集中 (日本インターネット映画大賞)
2011-12-26 21:47:19
突然で申しわけありません。
現在2011年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。
投票は1/19(木)締切です。
ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
なお、twitterも開設しましたので、フォローいただければ最新情報等配信する予定です。
返信する
鍵はビンセント・ギャロ (スミス)
2011-12-26 22:40:43
こんばんは。
お久しぶりです。

私は、チラシとかで見たギャロの表情に惹かれて
鑑賞してきました。
猫さんと同じく、生への飽くことのない追求に感動しました。

そして、面白かったのは、最後の方で、口の利けない女性の登場。
都合よすぎと思いましたが、それはギャロの欲望を際立たせるため。

何はともあれ、印象に残る作品でした。
返信する
あ、忘れてた!タイトルのこと。 (スミス)
2011-12-26 22:43:53
タイトルの「エッセンシャル・キリング」は、キリングが殺すということだから、
「必然的殺人」って、感じかな?でも、殺人としちゃうと人だけ。
人以外にも殺さないと、命をつなげることが出来ないから、
「殺し」がいいかもしれませんね。
返信する
昨年の恥・・汗 ()
2012-01-05 17:12:56
>スミスさん
コメントありがとうございます。
そうじゃん!!!kill=殺す
って知ってるのに
なんで 死ぬ と思ってしまったのか???
自分の頭の中が 全くわかりません。
これって

若山富三郎がヨガやってる 高倉健にむかって
「なんだお前、モガやってるのか?」って
言ってしまったのと 同じ構造??汗
生き残るための 必然と化した 殺人
という意味でしょうか???
や~~~恥ずかし。
ともあれ ありがとう♪
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