ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の伝説(1)

2016-06-11 22:29:33 | 水戸

                            (写真は折居の泉)

ダイダラボウ
 塩崎町1064-1(大串貝塚ふれあい公園) 029-269-5090
 昔、大串に巨人がいて、手をのばしてはまぐりをほじくりとり、その食べた貝が積もって岡になったそうです。当時の人はおおぐしを「大くじり」の意味でいっていましたけれど、今では大櫛(おおぐし)の岡というそうです。地面を踏んだ足跡は長さは三十数歩、幅が二十数歩あるとか、小便した穴の直径は二十数歩ほどなどと常陸風土記に書かれています。

無所だめの大蛇
 松本町13-19  029-221-4948
 無所だめに大蛇がおり、蛇取りの名人がそれを捕りにきて、笛を吹いて蛇をおびきよせて捕らえたそうですが、この大蛇が身ごもっていて、名人の妻も妊娠している時だったので、哀れに思って蛇を逃がしてやると那珂川に去っていき、再び現れなかったそうです。

十字の名号
 河和田町887(報仏寺) 029-251-5789
 北条平次郎は、荒くれ者だったが、女房は心やさしく、親鸞から与えられた「帰命尽十方無碍光如来」の十字名号を唱えていたそうです。それをみた平次郎は恋文と勘違いして嫉妬し、女房を刀で切り殺してしまったそうです。ところが、女房は死んでおらず、名号が切られていたそうです。それから平次郎は親鸞に信心して、唯円として修行に励んだそうです。

折居の泉
 水戸市塩崎町(折居神社入口道向)
 武甕槌命(たけみかづちのみこと)が東国を征討したとき、馬から下りてこの地の霊水を飲んだそうです。それで、「下り井」といったそうです。後に、徳川斉昭が無量水と名づけたそうです。死の床についた人が「折居の水を飲みたい」と言ったという話も残っているそうです。残念ながら今は枯れてしまったようです。

けが観音
 水戸市鯉淵町481(十一面観音堂)
 あるとき水戸の殿様が病気になったときに、この十一面観音が枕もとに立ち「われは鯉渕村の十一面観音である。信仰の念があれば必ず病気を治すであろう」と告げたそうです。夢から覚めた殿様は家来にさがさせた仏像を見て「汝精あらば出血するであろう」と腕に切りつけたところ、血がほとばしりでて、殿様は驚いて、これによって厚く信仰して、水戸藩の祈願所としたそうです。以後観音像の傷口を布で包帯したので、世間は「けが観音」と呼んだそうです。(水戸教育委員会解説)


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