ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の向拝

2020-06-16 20:55:15 | 水戸

 寺社建築の正面入口に張り出して作られる庇(ひさし)部分を向拝(こうはい)といいます。ここで参拝が行われるので、「向かって拝むところ」という意味のようです。その屋根部分に目を向けてみました。

 

シンプル型(鹿島神社 飯島町734)
 拝殿の屋根がそのまま前方へ張り出しています。これが一番普通そうに見えます。

 

入母屋の妻部分が入口の上方型(芳賀神社 栗崎町1677)
 入母屋の妻部分(写真上の矢印)が、拝殿入り口の壁(写真下の矢印)上に乗っています。構造的にはこの方が安定しているような気がします。

 

入母屋の妻部分が、向拝の上型(笠原子安神社 笠原町992)
 入母屋の妻(写真上の赤矢印)部分が、拝殿の柱上(写真下の赤矢印)に乗っています。参拝者には屋根が張り出している分、重々しさを感じさせているのかもしれません。

 

大屋根と向拝屋根分離型(見川稲荷 見川2-91)
 普通は、拝殿等の屋根がそのまま前方に伸びて、向拝になるようですが、見川稲荷は、拝殿の壁に向拝の屋根が取り付けられています。(写真赤矢印)

 

瓦葺き型(諏訪神社 鯉淵町)
 今は多くが金属葺きになりましたが、瓦葺きの建物もあります。その場合、神社では、てっぺんに鬼瓦だけがつけられるようですが、金属葺きの場合は、上に鳥衾(とりぶすま 笠原子安神社の緑矢印部分)がつけられるようです。

 

向拝屋根の軒唐破風型(愛宕神社 愛宕町10-5)
 ここはたいへん装飾的な、曲線になった軒唐破風(のきからはふ)になっています。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水戸の光明真言百万遍供養塔(4)  | トップ | 水戸の脇障子(3)  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

水戸」カテゴリの最新記事