鬼面のない鬼瓦のいくつかです。お寺では主に本山の紋を、神社では巴紋(ともえもん)をつけることが多いようです。鬼瓦の上につく装飾物で、瓦が一本突き出たものを鳥衾(とりぶすま)といい、三本出たものを経の巻(きょうのまき 鬼瓦全体も経の巻といい、かつては宮中で使われていた古い形のようです)というそうです。鬼瓦下側の足元といわれる部分の多くは、波をあらわしているようで、防火を祈念しているのでしょう。
光台寺(上水戸3-1-39)
鬼瓦にだけでなく、巴瓦などにもたくさんの三葉葵紋があり、経の巻もあります。
報仏寺(河和田町887)
真宗大谷派の紋、抱き牡丹紋(だきぼたんもん)がはいり、経の巻があります。
妙雲寺(見川2-103)
日蓮宗の紋、井桁に橘紋(いげたにたちばなもん)がはいり、鳥衾があります。
勝幢寺(しょうとうじ 渡里町2800-1)
宗派を問わず使用されるという卍紋(まんじもん)がはいり、経の巻があります。
折居神社(塩崎町1)
神社に多い三巴紋(みつどもえもん)です。巴は水が渦巻いている様子だそうで、防火の意味もあるのでしょう。神社ですが、経の巻があります。
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