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水戸の見て歩き

水戸の寺社への奉納物(3)

2023-02-27 20:49:10 | 水戸

 寺社は信仰する人達によって、いろいろな物が奉納されることによって支えられているようです。寺社の新築、修繕などの際や、信徒の喜寿や叙勲などのときに奉納は行われているようです。そうした物のいくつかです。

 

手水鉢(水雷稲荷 泉町6°22'48.7"N 140°27'48.3"Eあたり)
 明治28年に奉納された手水鉢です。このあたりは、明治時代に、金町の富商・富田彦市が2万坪を買収して開発した地区だそうで、水雷稲荷もその際に蓮池町から移されたもののようです。「大吉屋支店内 都、志め治、寿〻子、はる子」と彫られています。料亭の芸妓が連名で奉納したように見えます。きっと、きっぷのいい人たちだったのでしょう。

 

天水受け(浄安寺 緑町1-13-22)
 昭和31年に個人が奉納した天水受けのようです。60年もたつと、古色があらわれてくるようです。

 

賽銭箱(仏性寺 栗崎町1984)
 これも個人が、昭和28年に奉納したようです。正面には、奉納の文字と、四つ割り菱の紋が焼きゴテで、涌石山大日院仏性寺の文字が筆で書きこまれています。

 

石畳(湯殿山大権現 小吹町36.350021, 140.430587あたり)
 石畳の両側に、昭和13年に拝殿を、平成7年には受勲の記念に石畳を奉納したように書かれています。平成7年には、手水鉢も、同じ個人が奉納しているようです。もしかすると大きな屋敷神なのかも知れません。

 

松(楊林寺 三湯町45)
 平成24年に本堂が新築となって、その際に本堂建設委員会が奉納した松のようです。順調に育っているようです。楊林寺の本堂屋根には、水戸では珍しい、鴟尾(しび 鬼瓦のところに置かれる屋根飾りの一種)が乗っています。

水戸の寺社への奉納物(2)

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