武人埴輪(水戸市埋蔵文化財センター 塩崎町1064-1)
写真は稲荷第一小学校(大串町142-1)近くを通る高速道下歩道トンネルの付近にある遺跡、北屋敷古墳群から出土した武者埴輪だそうです。この兜は、鉄製なのでしょうか、強化板をとめる鋲が印象的です。胸を防禦する胸板も市松模様ですし、たいへんデザイン的に進んでいるようです。
和田平助(中根寺 加倉井町595)
剣聖といわれた和田平助は、罪を得て改易となって追放処分になったそうです。その原因として、家老の宇都宮某に、家伝の兜を刀で試すよういわれ、断ったものの、再三の要請で、両断にしたそうです。そのために、家老の恨みをかったという説もあるそうです。写真は、和田平助が自害した中根寺にある和田平助堂で、守り本尊の摩利支天が納められているそうです。
トリカブト(水戸市植物公園 小吹町504)
毒草であるトリカブトですが、花の形が、舞楽の装束で用いられる、鳳凰をかたどった頭にかぶる「鳥兜(とりかぶと)」に似ているのでついた名前だそうです。きれいな花にはトゲばかりでなく毒もあるようです。以前、水戸市植物公園の野草展で見ました。
民間人用鉄兜(水戸市平和記念館 三の丸1-4-19)
空襲の際などに使われた、民間人用のヘルメットだそうです。防空頭巾とともに、空襲が激しくなると、常時携行されたそうです。水戸市平和記念館に展示されていました。
金子兜太(桂岸寺保和苑 松本町13-19)
医師で俳人でもあった、父親の金子元春が、漢籍を調べて、「男らしい男になれ」という気持ちを込めて選んだらしい本名だそうです。旧制水戸高等学校に入学し、教授宅で行われた句会で初めて詠んだのが、写真の句だそうです。桂岸寺の庭園保和苑は、今アジサイの盛りです。