西野了ブログ テキトーでいいんじゃない?

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ウクライナに侵攻したロシアとは? その5「他国の映画なんて観ない」

2022-04-05 19:16:45 | Weblog
 僕が大学を出て社会人になったのは1980年代になる。それまでに「ハンガリー動乱」や「プラハの春」などの事件があったが、それほど僕の周りでは騒いでいなかった。しかしソ連がアフガニスタン侵攻を始めると世間は騒がしくなる。僕はアフガニスタンという国をそれまで知らなかったが、多くの人もそうだったのではないか? アフガニスタンは社会主義国らしいが、またソ連の言うことをきかなかったので、このような事態になったのだろうと思った。ソ連の覇権主義・大国主義にはもう慣れてしまったのだ。そしてアフガニスタン侵攻は長期化する。イスラム勢力って強いのかと思った。この中にはオサマ・ビン・ラディンもいて西側、特にアメリカはこの怪物を育ててしまったらしい。歴史の皮肉とはこういうことなのか。
 そしてポーランドの労働組合連帯が民主化を求めて活躍する。労働組合って社会主義政権と仲良しではなかったのかと驚いた! 当時はソ連と東側の社会主義国は一枚岩だと勘違いしていた。国は民族はそんなに単純ではないということが、僕は全然わかっていなかった。
 ソ連もゴルバチョフのペレストロイカを契機に一気に崩壊の道を辿る。ソ連が崩壊したとき、ロシア以外にもウクライナ、ベラルーシ、アゼルバイジャン、バルト3国など計14か国がソ連邦を構成していたと知ってまたまた驚いた。
 ソ連崩壊後のロシア初代大統領がエリツィンで、彼の言ってることが大国主義的だと論評されたことが印象的だった。プーチンはその時の首相を勤めていたと・・・(そうだったかな?)
 ロシア経済が好調な2000年前半の時によく覚えていることがある。経済が好調だったこともありロシアの映画も好調だったらしくて、国民に人気だった。そしてインタビューでロシアの若者が「自分の国のいい作品が観れるので、他の国の作品なんか観ない」と言っていたことだ。そのことに違和感を覚えた。確かに自国の素晴らしい映画作品を観ることができるのは幸せなことだ。しかし外国の作品を観る必要がないという内向きな雰囲気というものは、外に開かれていないことではないのか?他の国ではあまり聞くことができない発言だと思った。そのことが今回のウクライナ危機につながるかは分からないが、ロシアの国内には自国の優位性を過大に認識させる動きが継続して存在したのかもしれない。
 
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